目指せ!!脱「文系バカ」

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このブログでもしばしば述べるように、私は高校時代に数学をほぼ勉強しないという

非常にもったいないことをした人間です。

大学時代にはマクロ経済学をわざわざ文章で説明するという、実に馬鹿馬鹿しい方法で乗り切り、以降もほとんど勉強できずに今日に至っています。

だから、でしょうね。

数学というものに、そこはかとないあこがれを持ちつつ、決して超えられない壁的な存在になっちゃっていました。それじゃイカン!と高校数学の再入門書を手に取るのですが、どうも数式が分からない、難しいという思いが先に立ってしまい、挫折を繰り返すというのを20年ほどやっています。

なんか、いい本がないかな、と思っていたらこんな一冊が目に留まりました…

著者の高橋洋一さんは、かつて竹中平蔵さんの片腕として財務省で辣腕を振るった人物。

東大法学部が幅を利かす財務省にあって、数学を専門とする高橋氏には、数字もまともに読めず、分析もできないでイメージにおびえる「文系バカ」が多いと感じていたようです。

そして、その文系バカが財務省だけでなく、マスコミや一般社会にもワンサといて、ペテンを見抜くことなく情報を批判すらできない、という現状をつぶさに見てきました。

そんな、高橋さんが、ちょっと知っておくだけで役に立つ数学の基礎的な知識を、なるべく数式を使わないで書いてみようというのが、この本です。

数式を読んだだけでジンマシンが出るような、私にピッタリだと早速読み始めました。

会計、経済学、統計、確率を分かりやすく

もともと、高橋さんはラジオ番組などでよくニュース解説を担当されています。聞く耳さえ持っていれば極めて明快で分かりやすいものです。

そんな人物の著書ですから、期待して読み始めました。

期待どおりでした。嬉しいくらい分かりやすい。

もちろん、文章で説明する内容は、それなりに難しいのですが、内容の重要なポイントを落とさず、文系バカでも読めるように、必要な部分には用語のとらえ方、数字の感覚の掴み方のコツをも書いてあって、実に丁寧に書かれています。

例えば、

会計だと貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の簡単な読み方が分かり、そこからこんな情報が引き出せるんだよ…と分かりやすく書いてあります。

そこから、国のバランスシート解説に移り、補足を付け加えながらいわゆる『1000兆円の国の借金』がいかにいい加減で、まやかしの多い表現であるかを明解に斬って捨てます。

また、偏差値についての見方も大変面白いものでした。

私個人の経験だと、偏差値というものは入試の結果についてくるもの…位の意味だったのですが、統計というもののホンのさわりでも理解できる面白さというのが感じられました。そして平均点でなく、偏差値を試験で割り出すことの意味が分かったのもよかったですね。

正確な知識は、無用な恐怖・不安を遠ざける

この本で、一番収穫だったのは

会計用語には明確な定義がある、ということ。

会計で使う言葉は、財政状況を表現することに特化した「記述言語」である。コンピュータ・プログラムで使う言語と同じで、一つひとつに明確な定義がしてある言語(22ページ)

つまり、言葉の定義に反していると自分が理解できれば、日常接する情報の中から、「あいまいで怪しい内容を弾く」ことが可能になる、ということ。

これこそ私が、長年欲しいと思っていた「情報を見抜く目」を養う要素だな、と納得しました。

経済学、統計、確率といった項目にしても、ことあるごとに、明解な定義をもたない「あやふや」な情報が世の中にどれだけばらまかれているかが分かりました。

今話題になっているAIについても、理系が分析するとこうなる!という明快な結論が書かれています。

それを読むと、世間一般で流布されるようなAIのイメージは

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」の枯れ尾花に過ぎないということが分かります。

長々と書きましたが、世の中では「天が落ちてくるかもしれない」レベルで不安をあおる輩が多いけど、それを退けるのに、そんなに高度な概念はいらない。

基本的な数学の知識であっても知っておくことは大変有益で、生き方や考え方を向上させる便利なツールなんだ、と理解できてよかったですね。

ただ、私のようなコテコテの文系バカには「一読してすべてを得る」などという能力がないことくらいは分かっています。そして、基礎知識であるならばこのレベルはしっかり咀嚼して、モノにしなきゃもったいない!!

さらに読み込んで、エッセンスの一滴も残さないように、本書の読み方を実践したいと思います。

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