福田ますみ『でっちあげ』を読んだら日韓関係に見えてきた件

読書メモ

福田ますみさんの『でっちあげ』が武田鉄矢今朝の三枚おろし(2019年9月2日〜)で取り上げられたのでとりあえず入手してざっと読んでみました。

怖い…が読後の感想。魔女狩りもかくや!というレベルで、読んでて鳥肌が立ちました。

そもそもどんな事件だったか?

キッカケは学校への親からのクレームから始まりました。

「うちの子が先生から混血を侮辱された!これは差別だ!」と両親はおかんむり。校長は事なかれ主義でお説ごもっとも、と幕引きを図ろうとしたが、親はますますヒートアップ。

殴られただのカバンをゴミ箱に捨てられたと次々と教師の行為を批判します。校長側はひたすら防戦一方で、親に言われるがまま教師を処分。

やがてマスコミに嗅ぎつけられてローカルニュースから実名報道になり全国的な大騒動に…

しまいには子どもはPTSDになった!コレは許せん!とついに親は教師を相手どって民事裁判に訴えました。

それでも「差別され、ケガまで負わされた!かわいそうな子どもを救え!」とばかりに人権派弁護士が500人以上集まり、この子の訴訟をバックアップ。

かたや教師側は停職6カ月の処分を受け「殺人教師」のレッテルまで貼られて、まさに絶体絶命!!

しかし、親の主張が全部ウソだったからさぁ大変!!次から次へと暴露され、最終的には教師は無罪を勝ち取ることに…

…こんな話いくらなんでもウソだと思うでしょ?ところがこんな事が2003年に起こったんです。

言われなき攻撃に妥協は百害あって一利なし

この話、私から見ると不可解な事だらけなんです。

まず、子どもがケガをしたなら、医療機関で診断書を書いてもらうでしょうし、クラスの中で侮辱行為をした、とのことなので、他の子どもの口から漏れてその段階で大問題になるに違いないのです。

ところが、そんな話がまったく出てこない。全てが親ソースの発言。むしろ、子どもの方が粗暴で片付けが出来ない、問題児だったりするんです。

教師を訴えるにしても、傷害罪で刑事告訴すべきところをなぜか、民事裁判で訴える。息子がケガさせられたならやはり刑事裁判で傷害罪を問うべきなのに、なぜ民事?

大人のズルい打算的脳みそで考えると、警察事件として訴えると、改めて事実関係が調べられて具合が悪い。それよりも「相手が謝った」という一点からさらにマウントを取って攻撃出来る方がいい、と冷徹に計算したんじゃないかなぁ…

その割にはコロコロとよくウソ(しかもまた、それがすぐバレるレベル)をつくあたり、間抜けといえば間抜けなんですけどね…

この話、初動を校長が間違ったのが一番大きいと思いますよ。

調べて、事実がないなら突っぱねるくらいはして良かったのに、変に頭を下げてしまったのがすべての始まり。

初めから教師がやったと決めつけて、さっさと頭を下げさせてもみ消しをはかろうという態度がミエミエ。

最初にロクに調べもせずにモンペに「ごめんなさい」と白旗を上げちゃった校長が大騒動の火元だと思います。

それで、「謝っただろ!」と親がさらに付け上がって、執拗に教師をないことないことで追い詰めようということになっちゃった。

さらに情け無いのが、裏を一切取らないで人を殺してもいない一市民を「殺人教師」のレッテルまではり、盛り上がるだけ盛り上がって「あれ?これウソじゃね?」となったら潮を引くように逃げてったマスコミの態度でしたね。

日韓関係と照らして本書を読むと、日本の取るべき立場が分かる

ここまで読んで、「あれ?コレってどっかで見たことあるな」と韓国との最近のゴタゴタを思い出した次第です。

韓国との諸問題において、客観的事実を鑑みると、このモンペと同じで「ないことないこと」で勝手に怒り、相手を貶めようとしている。

それって、河野洋平官房長官(当時)が、ロクに調べもせずに「ごめんなさい!」をやっちゃった事が後々まで尾を引いているのです。

「やってない事を謝るのはいかん」と思いを強くしましたね。

あと、文庫版の解説には、あの人が書いててこれがまた中々いい事を言ってます。

そこも必読なんで、この機会にぜひご一読をお願いしたい次第です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました