最近、会社の最寄り駅でDUOを片手に単語の勉強に励んでいる若い子を見かけました。
SECTION1を黙々と見つめています。本をチラ見するとまだ買ったばかりに近い様子です。
見出し語だけじゃなく、派生語も片っ端から覚えようとしているのかなぁ。そういう使い方する本じゃないのに…それじゃポテンシャルの半分も吸収できないでしょう。
私と違って相当単語力に自信があるのだと信じたいです。そうでなきゃ、早晩挫折するんじゃないかなぁ…
DUOは前提が高校レベル
ところで、DUOはAmazonでの評価が高いですし、やりこめばやりこむほどそのすごさが分かる1冊なのですが、弱点があります。
それは、基本的な単語が省かれていることです。
この本の前書きで『語彙レベル』という項目がありますが、そこにさりげなくこんなことが書いてあります。(強調したい部分を太字にしてあります)。
DUOの見出し語2569語とその派生語・関連語の2214語を合わせると4783語。これに本書で掲載されていない中学基本語(I/my/do/goなど)の1000~1500語…
ちなみに一言で「中学校レベル」と言っても時代によっても語数が上下します。
現在は1200語を勉強します(2016年~)が、それ以前はどうだったかというと、900語(ゆとり教育のころ)。僕(昭和53年生まれ、平成3年に中学校入学)の時代は1000語でした。
確かに、ここに書かれている基本単語なら、英語学習者だったら知らない人はいないでしょうが、1000~1500語といったら結構な数になります。
長年英語をやらなかった人にとっては結構穴が開いているはずです。
先に言っておきますけど、中学レベルはめちゃめちゃ使用頻度が高い上に重要なんです。基礎に不安がある人は、DUOより下のレベルの単語集をやっておいた方がいいかもしれません。
中学校レベルの例文付き単語集のオススメはこれ!
英語は知識を積み上げていく教科なので、数学や物理みたいに「いったん飛ばして先に進み、後になって戻ったらなんとなく分かる」ということがないからです。
ここに穴がある方は、先に潰しておかないと、基本単語不足で足元をすくわれる可能性があります。それに、DUOをやっていて思うのは、「高校レベルも結構抜けてる」ってこと。
下手に難しい英単語を覚えるより、基本単語の穴を潰した方がパフォーマンスが高いですし。
僕のやってるやりこみを中学校レベルでやりたいという方にはDUOのように「短文を通して単語・熟語を覚える」という単語集がおススメです。
「例文で覚える中学英単語・熟語1800」より。
急がば回れ!
言いたいのは、中学校レベルってホント重要だってこと。一回3か月くらいかけてやり直しちゃえばいい上に、結構役に立つ。
TOEICのハイスコアを持っている人も、700超えたあたりで中学校の教科書を復習する人、結構いるんです。
「いまさら何が楽しくて中学校レベルから」って人は損ですよ。決して恥ずかしいことじゃないんです。
高層ビルを建てるときには、場合によっちゃ地盤に杭を打ち込むくらい、深く基礎固めするじゃないですか?
DUOが難しすぎるときは、ためらわずいったん中断して中学校レベルの英語を固めたほうが結果として近道になりますよ。
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[…] 基本単語は超重要です!詳しくは「DUO3.0の弱点を考える」を参照してください。 […]