今年度から、有給を年に5日取るのが義務づけられるようになった。
私はどちらかと言うと有給を消化出来ずにいることが多かったため、「休みなさい!」と言われても「えっ?休め!って言われても…」と戸惑ってしまう。
昨日は仕事もひと段落ついたし、アポも入れてなかったので、休みを取ることにしたんです。
とはいえ、給料日前だからそんな金かけてどっかに出かける訳にもいかなかったんですよ。
こんな時にはブックオフで「100円本漁り」がいいかな、と出かけてみました。
で、見つけたのがこの4冊。
一冊ずつ紹介していきますね。
①『100年の難問はなぜ解けたのか』
数学の難問、ポアンカレ予想がどうやって解かれたのか、その経緯を書いた本です。昨日はずっとこれ一冊にかかりっきりで読みました。
私、このポアンカレ予想がどういう意味なのかバカでも分かるように書いたモノがないかなーとずっと探してたので。
数学の言葉から元々がものすごく難しいのでせめて「なんでそんなこと考えたんだろう」くらいは知りたいなぁと。
どんなに噛み砕いても細かなところは難しいのですが、それでも「どう考えたのか?」くらいが分かったので良かったなぁ…
目的は達成できましたし、なによりもこの問題に挑んだ数学者たち一人一人の情熱や生き様はすごい魅力的ですね。
必ず解けると信じて挑み、身も心も捧げ尽くし、今どこに眠っているかも分からないものあり、途中で別の命題に取り組んで世界的な仕事をしたものあり、また命題を解き明かすこと「だけ」に興味があり、賞金や名誉など全く興味のないものあり…
人間ドラマとして読んでも実に味わい深くていいんですよね。
②『臨界19時間の教訓』
今読んでいます。
東海村JCO臨界事故の経緯を描いた一冊。
1999年9月30日に発生したこの事故、本来「起こるはずがない」と思われたところで当時国内最悪の臨界事故が発生しました。
人間生きていると、「そんなバカな!?」というとんでもない出来ごとが起こるものです。(東日本大震災みたいに)。
時系列順で当時の切迫した対応、そしてその後明らかになる事実を読み込んでいきながら「自分がこの人物の立場だったらどうする?」と問いかけながら読んでいます。
(9月26日追記)
読了しました。当時の緊迫感が伝わる内容は素晴らしい。整理され切れていない時系列順の記述が逆に当時の慌ただしさを感じさせてくれると思います。
で、事故後のことにたどり着いて被爆した3人の職員のその後が書かれていたのですが、存命中となっていました。(その後2名が亡くなられました)
この時の治療の経緯は新潮文庫『朽ちていった命』が詳しいです。
以前私も読みましたが非常にショッキングな内容だったので、誰にも勧められる内容ではありません。ご興味のある方は覚悟して読んでください。
③『世界史』
前も書いたのですが、今私は世界史を読み直しています。
とりあえず高校の教科書は通読したので、今度は欧米の大学生に愛読され、ロングセラーになっているマクニールの『世界史』を手にとってみました。
本当は『サピエンス全史』にしようかなとも思ったんですけど、どうもこの本はオーソドックスなものではないらしい。
私、世界史の面白は割と抑えてあるので本筋をキチンと抑えておきたいなと。
まだ読んでいないですが、楽しみです。
④『散歩のとき何か食べたくなって』
この4冊の中で唯一の再読書です。
食べ物を美味しく描く作家、といえば私は池波正太郎さんが一番ではないか?と今でも思います。
そして、その池波さんがあちこち食べ歩いた記憶を、架空の友人井上留吉をはじめとする昔馴染みや友人達との思い出を加えて書き上げたのが本書です。
私自身何回読んだか忘れちゃうくらい読み込んだ一冊で、久しぶりに目にした時は「あ、これも読んでおこう!」と思わず手にとってしまいました。
ここに出てくるものがとにかく美味しそうなんですよ。今では多分ないお店もあると思うんですけど、とにかく筆の力で、あーコレは美味い!!とイメージさせてくれます。
私も飲食店の記事を書きますけど、池波先生からワザを盗みたいものだと手にとりました。
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