『HOMIE KEI~チカーノになった日本人~』を見る

映画

整合性が取れない、不思議な人

最近自分の中で注目している人物に、KEIさんがいます。

コカインの密輸でFBIに逮捕され、アメリカの刑務所をサバイブした人物。

刑期を終えて出所した後は、一転NPOやカウンセリング活動などに取り組み、

最近では、田代まさしさんが運営していたYouTubeチャンネルを預かり、自分のヤバすぎる体験を語っている人物です。

ただ、私の中では、過去と現在があまりにも違い過ぎて、どうも整合性が取れないところがありました。

だって、コカインの密輸と福祉ボランティアですから。

なんで、そんなに変わったのか?と誰しもが疑問を持つはずです。

KEIさんが過去出演した番組ではどうしても、アメリカの刑務所のところまでがフォーカスされることが多く(実際その話も本当に興味深いのですが)、今のKEIさんが何を考えているのかを丁寧に説明してくれるものをあまり視聴できませんでした。

それが、今日。

たまたまAmazonで『HOMIE KEI~チカーノになった日本人~』をレンタル視聴できるのを知り「これは見てみたい」と早速視聴。

最初の方はあまり面白くなかった(というか、私はヤンチャエピソードがちょっと苦手)なのですが、

後半はドンドン引き込まれて、最後にはちょっとウルっと来ちゃいました。

家族というピースを、チカーノの中で見つけ出す

アメリカの刑務所の中で、在米メキシコ人のチカーノたちに家族として受け入れられたKEIさん。

親からネグレクトされ、バブル前の反社会組織の独特な絆関係で育ち、

その後は獄中でカウンセリングなどの勉強を猛烈にしたとのこと。

チカーノの人々は、家族や仲間を(日本人から見れば)異常なほど大事にすることが映画の中で語られます。

日本人の私が考えるにKEIさんは、私以上に「これはなんだ?」というカルチャーショックを受けたのかな、と思います。

そこでさらに「では、家族って、人間ってなんだろう」という意識が猛烈に働いたんじゃないか。

そして、日本に帰ってきたら、

昔の自分のような、居所がなくて自己を見失っている人間がいっぱいいることに気づき、

そんな人たちをチカーノの仲間のように、分け隔てなく受け入れる今のカタチが出来上がったのだ

ということが、やっと理解できました。

自分を偽らない、ありのままの自分をそのまま出す

この映画については、とあるレビューで

「昔悪いことした人が、今いいカッコしても昔の罪は消えない」と投稿されていて、

それは、この映画の本質を外したコメントだと感じました。

自分の過去に犯した出来事を隠すことなくさらけ出すことは、KEIさんにとっては自分を偽らない行為の発露に過ぎないし、間違っていたことも認めている。

そして、その罪が消えることがないということをKEIさん自身は分かっている。

しかし、ボランティアに取り組むのは「目の前で困っている人を助けたい」という思いをそのまま形にしているだけで、贖罪とか、罪滅ぼしといった気持ちはない、と思う。

つまり、KEIさんは自分の過去を、現在の活動で相殺できるとは考えていないということです。

この事が良く理解ができて、なるほど「過去の自分をありのままに語る」のと、「ボランティアにとりくむ」はちゃんと、一本筋が通ってると納得した次第です。

現在の家族と、家族を学びなおす姿

ネグレクト家庭で育ったKEIさんも、現在の奥様と次男との毎日で、

家族とは何かを学びなおしているということを、奥様が話しているインタビューも収録されています。

お二人が知り合った頃はケンカもあったけど、次男の誕生後はケンカ一つしなくなった、と。

お子さんに向き合っているKEIさんは「子供を温かく見守り、アドバイスする」本当にいいお父さんです。

 

 

まぁ、こんなことをツラツラ書いてきたのは、

「人生はリセットはできないけれど、生き方はより良く、実りのあるものに変えることができる」ことをこの映画を通じて感じました。

なお、『クレイジージャーニー』などで紹介されたアメリカでの刑務所経験はコミカライズされています。当ブログでも一押しのマンガです。リンクはこちらから。

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コメント

  1. […] こちらから。 […]

  2. 元側近 より:

    実際に身近で長い年月をかけて体験したほうがよいですよ。たった1冊の本ではわかりません。

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