『昭和天皇物語』3巻もやっぱり面白かった

マンガ

2018年11月30日に能條純一さんの『昭和天皇物語』3巻がついに発売になりました。

単行本をさっそく求めて読みました。

半年ほどお預けを喰らっていた連載も無事に再開し、毎号楽しく読んでいますが

この作品はまとまった量を通しで読む方が楽しめると思います。一気に読み進めていく分、分かりやすいです。

この作品は、当時の皇室や天皇に関する情報や背景、空気感が作品に満ちているので、活字のように丁寧に読まないと、何を言っているのかがよく分からなくなってしまう。

それだけ能條さんが気合をいれて描いておられるせいもあるとは思うのですが、連載再開後、僕は「あれ?これまでどんな感じだったっけかな?」という疑問がわいてきてしまいました。

その点単行本はいいですよね。迷ったら前に戻ればいいのだから。

…それにしても、原敬に限らず、作中では歴史でも知られた人物たちがよってたかって裕仁皇太子を鍛え上げます。乃木希典、東郷平八郎、杉浦重剛…日本というものをその双肩に担う、天皇の重さを知るが故でしょう。

この思いが誰をとってもメチャクチャに熱い!

将来の日本を思い、裕仁少年に真剣に託す姿に何度となく泣かされてしまいます。

 

そして、実際期待に応えて後の昭和天皇はどんどん凄くなっています。

ちなみに1巻では、幼少期を、2巻では青春時代と、後に皇后になる久邇宮良子さんとの出会いが描かれ、第3巻の前半は歴史の中で言う「某宮中重大事件」が中心です。

これは、良子さんのお母さんの血統が『色盲』を持っているという理由で将来の皇后にふさわしくない、と山縣有朋たちが騒いだ一件を指すのです。

実際のところは薩摩の島津家の血を引く良子さんが皇太子妃になるのを快く思わない連中が騒ぎだしたというのが、実際のところのようです。

この山縣がまた、顔だけでなく、性格もコテコテ。痩せても枯れても明治維新を成し遂げた明治の元勲です。

だけど、裕仁皇太子殿下も将来の天皇。有無を言わせない威厳でこの元勲を制圧してしまいます。

このシーンはすごかったなぁ、澄み切っているのに犯しがたい君主の威厳っていうのをビリビリと体感できます。

しのごの言う山縣有朋を有無を言わさず制圧する皇太子裕仁殿下のシーン(第3巻より)

そして後半は、日本の皇太子で初めて、ヨーロッパに赴くところ。

今だと普通に天皇陛下は海外に行かれることが多いのですが、当時は船旅です。しかも大正天皇は病床にあり、国内ではものすごい批判がありました。

それでも当時の原敬首相は、ヨーロッパ行きを推し進めます。この旅行が、皇太子裕仁をさらに大きく成長させることを信じて。

また、きっとこの期待に応えてくれるんだろう、と思ってしまいます。

1~3巻までの単行本を熟読しつつ、また、次の話を楽しみにしています。

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