『倒産の前兆』を読んで考えたこと

読書メモ

私は仕事柄よくラジオ、それもAMラジオを聴くのですが、『くにまるジャパン極』に帝国データバンク調査部の方が出ていました。

そもそも、帝国データバンクってどんな会社なんだ?

よく、会社が倒産したニュースなんかで目にする帝国データバンク。私も以前取り引きのあった会社の速報も帝国データバンクからリリースされてましたね…

帝国データバンク本社(Wikipedia より)

お話によると、帝国データバンクは1900年創業。企業情報データベースを持つ日本で最大手の信用調査会社、とのこと。

超ザックリ言うと取引先のことを調べたい時「あの会社大丈夫?」と確認するための会社ということですね。

調査部の方曰く…情報を得る時にはスパイみたいなことはしないんだとか。

あくまで正規のアポを取って面談して情報を取るのだそうです。

しかし、何気なく目に入った社内の様子で会社がまともかおかしいかは何となく察しがつくとのこと。

その時に、パーソナリティの野村邦丸さんが「元外交官の佐藤優さんも情報のほとんどはオープンソース(新聞記事や統計など、誰でもアクセスできる)で手に入ると話していた」という話をしててすごく腑に落ちましたね。

話が脇道にそれてしまいましたが…その調査部の方の話がすごく面白かったので、同社の調査部が出している『倒産の前兆』という本を買ってみたわけです。

『倒産の前兆』とはどんな本か?

読みはじめて、まず目に入ったのは「成功例は複合的要素があるので類型化できないが、失敗例(企業倒産)は再現性が高い」とのことでした。

それは、経営とは「人・モノ・カネ」の三要素のバランスを保つことであり、このうち一つでもほころびが生じれば、倒産への道につながるというのは、なるほどと思いましたね。

この本は、その視点から失敗例を解き明かす形をとっています。その数30社。

ある会社は子供用ブランド服を特化して急成長、ある会社は創業180年を誇り、「日本一高い日本一うまい」まんじゅうを売りまくった和菓子の老舗…

またある会社は「福島復興支援を収益から出す」というコンセプトで設立された新興企業とまぁ、多士済々です。

内容は若干、掘り込みに欠けるきらいもありますが、一社一社が「人・モノ・カネ」のどこからか、ほころんでいく崩壊劇は、まぁ…壮絶ですね。

まずケフィア、お前はダメだ!!

企業にはどちらかというと悪かったのは運じゃないかと感じてしまう企業もありますし、真っ黒くろすけな企業もあります。

まぁ代表的なのが、ケフィア事業振興会(以後ケフィア)でしょうね。

何かしかの事業をしますよ〜と高配当を歌って資金を募っていましたが、結局吸い上げた資金で事業をするのではなく、前の人への配当にそのまま回すポンジ・スキームだった、という…

しかもさっさと倒産して逃げのびようとする気マンマン…

私、これまで様々なニュースでこの手の詐欺は知ってました。円天とか、黒毛和牛、ジー・オーグループ…騙される奴バカだな…と思いつつ、悪いヤツが逃げ得するのはどーも寝覚めが悪い…キッチリ社会的な制裁を受けて欲しいと思いますなぁ。

会社なんて、簡単に壊れるんだなぁ…

ケフィアみたいなのは例外中の例外みたいなもんで、収録されてる企業のほとんどが優れた事業やビジネスモデルを持っています。

それどころか、「日本で唯一」とか、「他に比類のない」という形容詞を使ってもいい企業で、ウチの会社と比べてもはるかに有望、安定株!って企業も収録されています。

まぁ、潰れるのですがね…

それもうまくいってた時のムリな投資がたたる、とか時代の流れに乗り切れず消えていったとか…

あと、宮仕えの方必見なのが章末のコラム。

「潰れやすいのはこんな社長と社員がいる会社」

「自分の会社、取引先は大丈夫?と思ったら」

「まともな企業が、一社の不正で割りを食う」等々…

お忙しい方はこちらのコラムだけでも目を通すことを強くオススメしたいです。

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