この記事では、文章を書く時、誰でもできる文章力アップ技3つをご紹介します。
文章を書くのは難しい、という方は多いですよね。私は新聞記者で日常的に文章を書く仕事をしていますから「書けない」は許されません。
ただ書くことにはいくつかコツがあって、それを使うことで、より分かりやすい文章を書くことは可能です。
基本は「書いてる自分が当たり前だと思うことは実は当たり前ではない」という他人目線を自分の中に持つことです。
書いたものを声に出して読んでみる
まず取り入れてみるといいのは「声に出して読んでみる」こと。
文章は元々、言葉です。口に出した音が文字になって起こされている。
だから文章には音はないけど、声のリズムは残っています。
リズムが悪い文章は音読するとリズムの悪さになって現れます。
逆もまたしかり。
立川談春の『赤めだか』は、著者の青春時代を描いた作品ですが、一度声に出して読むと実にリズムがいい。
そのリズムの良さが黙読の時にも生きていて、読むものを心地よく世界に引き込み、ストレスなく読めるのです。
だから、実際に声を出して読んでみて、妙につっかえたり、読んでて自分であれ?と気になったところは書き換える必要のある場所です。
声に出して読んでて、これはいつ終わるの?という文章は、いったん『。』で切れないか書き換えてみる。
「私はこう思う」と書いたら、なぜか?という事が抜けてればそれを書き足していきます。
そうやって徐々に文章を磨いていくわけです。
ワープロソフトで書き、プリントしたものを手で直す
2つ目は、ワープロで書いて、紙に印刷したものを手で修正を入れるということ。
紙をケチらずにいったんプリントアウトして、紙に出力された文章を読み、手書きで直しを入れるとさらに自分の文章を客観的に見ることができます。
私は今でも文章はいったん、紙に印刷されたものを読んで手を入れます。
なぜか、というとキーボードを叩く動作とペンを使って書き込む動作が違うから、それぞれ一つの動作で文章を書くよりも色々なことに気づくからです。
着眼点が変わったり、それまで気づかなかったポイントを見つけることもあります。
書いたものを一晩『寝かせる』
そして、一番書き手目線を外すことができるのはいったん自分を文章から離してしまうことです。
どういうことか、というと書いたものからいったん書くのをやめて時間を置くのです。
これは、文豪と呼ばれる人でも良く使う手で…
アーネスト・ヘミングウェイの遺稿が死後、金庫から発見されたことがあるのですが、これはいわゆる「寝かせて書き直す」ための原稿だったらしく、出来は必ずしも良くなかったそうです。
時間は2、3日空ければベストですが、一晩寝かせるだけでも効果があります。
特に、夜書いた文章は、朝見直してみるといいと思います。
夜は妙にテンションが上がってなんかスラスラ書けた!というものが一晩寝かせると全然たいしたことはなかった、なんてことがよくあります。
まとめ
最後にこの記事をまとめます
文章は書き手の当たり前を外すことがまず大事。なので
①声に出して書いた文章を読んでみる
②プリントアウトして、手書きで修正してみる
③書いたものを「寝かせて」から読み直してみる
と言ったことを文章を書く時に取り入れると、直す前と比べるとワンランクアップした文章になると思います。
お困りの方はぜひ、お試しください。
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