元国税専門官の小林義崇さんの著書『すみません、金利ってなんですか?』を読んでみました。
最近は、自分で確定申告したりするようになったので、
お金の仕組みについて勉強するのが面白くなってきました。
コンビニで、ふと見つけたので、なんとなく購入。読み始めたら、紹介されている分野が案外広くて面白い本でした。
「基本は一番コスパがいい!」を再確認
どんなことでもそうなんですが
0→1が一番大変で、この内容を知ってるだけでかなり便利です。
この本はタイトルの「金利」から始まって
源泉徴収・年末調整・確定申告や株や投資、税金、銀行、保険、年金、仮想通貨なんかまでどの内容も専門的ではないですが、
確実に知っていて欲しい「ツボ」はちゃんと説明されているので、知らなかったら結構損することも含まれています。
例えば、投資だったりすると仕組みとかよく分からないうちから
FXで切った張ったを始めちゃう人、いるんですよ。
そういう、変なところから知識を付けていくと、大やけどしやすいし、応用が利かない。
私が判断できるのは多少知識がある「投資信託」のあたりですが、
まぁ専門の本でこの内容だとちょっとものたりないけど、偏っていることや間違ったことは書いてないねというレベル。
この本を読んでさわりが分かって
「もうちょっと積み立てNISAについて知りたい」とか「確定申告のやり方はどうするの?」とか、そういうケースになったら
専門的に解説されている入門書に進めばいいわけです。
「お金にまつわるものの知識」は知っておくに越したことはない
「お金」と言っても、とにかく範囲が広いので「これ一冊で全てが分かる」とはならないのですが、
そもそも知らない人に、何でもかんでも詰め込んでも消化不良になってしまうでしょうし、
この一冊を読んでなんとなーく内容が分かったら、OKという人もいるでしょう。
特にお金の知識って、知ってないと使えないパターンが多くて
こっちから、申請したりしないと恩恵にあずかれなかったり、逆に損するパターンが多い。
そういうことは「とりあえずある」ということを知っておけば役に立つ。
内容が会話調で進んでいくし、サクサク読めるんで、知っている人もおさらいくらいに読んでおくと、すごく役に立つと思います。
私自身は保険の違いや選び方が参考になった
私は投資歴が長い一方で、保険は掛け捨ての県民共済(一口月2千5百円のやつ)しか入ってないんですよ。だから保険なんかは、知識ゼロに近い。
今入ってるのが、保険会社の保険とどう違うのか、これまた分かってなかったんです。
読んでみたら「とりあえず安くて、カバーが手厚くない」「非営利なんで、割戻金がある」と。
あー、非営利だったんだ、と今さら理解しました。
あとは、住宅ローンを組むときに「団信」に入るとか…家を買うつもりがない私からすると、「そういう仕組みになってるんだねぇ」と感心したり。
小ネタも面白くて「宝くじの当選金は非課税」というのも面白かった。
最近は、ある分野の知識ゼロな編集者が、
専門家に教えてもらう体で本を作るケースが多いんですよ。
そんな中から私イチオシの『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください』みたいな面白い企画も出てきていますよね。
この本は、良くも悪くも「色んなお金の基本知識を集めてみました」という本なんで、
文字通り一番簡単ですが、深みはないです。
だけれど、お金の知識は「とりあえず基本をしっている」のが大事だったりするんで、
自分の知識の偏りをチェックするにはちょうどいいかなと思います。
著者の小林義崇さんは、YouTubeチャンネルも開設していますので、こちらも参照してみるといいかもしれません。元国税だけあって、説得力があるなぁと。
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