来年から流通する1万円札の肖像画の人であり、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公、渋沢栄一。
数年前には、地元深谷市でも渋沢栄一のPRがすごかったのですが
なんと、今年8月から生家の「中の家」(なかんち)主屋を改修し、一般公開を開始しました。
改修以前は外から眺めるだけだったのが、中に入れると話題になり
9月27日には早くも訪問者1万人を突破。
中が見れるというのはすごいなと早速、今日お邪魔することにした次第です。
私は埼玉県内在住ですから、ちょっとした遠乗りで車を飛ばせば、大体1時間もあれば着きます。
しっかし、立派なお屋敷ですな。
旧血洗島村には渋沢と名乗る家が17軒あったため、「東の家」「前の家」「新屋敷」などと呼称し区別していました。
その中でも「中の家」はいわば宗家の立場であり、苗字帯刀を許された大名主。
傾きかけた家運を、栄一の父、渋沢市郎右衛門が婿入りして藍玉を商い、再建させたといいます。
いってみれば、地元のお坊ちゃんだったわけですな。
早速、真正面にたたずむ主屋に行きましょう。
入り口で下足を脱ぎ、貰ったビニール袋に入れて、回っていきます。
新発見、レンガ造りの「かまど」がお出迎え!
真っ先に見えたのが、レンガ造りのかまどの跡。なんでも工事を担当した清水建設が基礎の調査を行ったら、偶然見つかったとか。
それを上手に見せるのに、透明なアクリル板で覆い、見えるようにしたそうです。
レンガは押されていた印章から、明治時代に深谷で作られたものだと分かったそうなので、
栄一が23歳でこの家を出た後に造られたものだと説明していました。
今回、改修して初めて分かった遺構なので、ぜひ皆さんに周知したいとこのような展示になったそうです。
アンドロイド渋沢が、栄一の生涯、哲学をご紹介!
そこの部屋を抜けると、青天を衝けで使った衣装が展示されてたり、80歳ごろの栄一を模した
アンドロイド渋沢栄一が、自身の生涯や哲学を話すコーナーなんかもありました。
これがまぁ、いい感じで動くんですわ。ちなみにブログのアイキャッチの渋沢栄一は、このアンドロイドを使っています。
ちなみに、オープン前に公開された動画を見ると、ホント完成度が高くてびっくりしますよ。
話を進めながら、隣のモニターが映像を流す形で、結構面白く視聴できましたね。
大河ドラマの資料も豊富に展示
で、1階をグルーっとまわると階段があるので2階へ。
ここには栄一の甥で工学博士の渋沢元治が晩年暮らした部屋や
大河の出演者の色紙(撮影禁止)やパネル展示、新1万円札の解説などが展示してありました。
大河ドラマを見た人なら結構楽しめると思います。
敷地をぐるりと回ると、栄一の養子で維新政府軍と戦った渋沢平九郎の追懐碑や、両親の招魂碑が裏にありました。
ついでに「煮ぼうとう」を食べてくる。
この建物の脇の門を抜けると、隣には煮ぼうとう専門店「麺屋忠兵衛」がありました。
ちょうどオープン時間だったので、中に入ります。
メニューは煮ぼうとう単品(850円)と煮ぼうとうと、とろろご飯のセット(1100円)の2種類のみ。
その潔さがいいですね。
渋沢の書の掛け軸もかかっておりまして…煮ぼうとうが来るまで、掛け軸を堪能。
「天意夕陽を重んじ 人間晩晴を貴ぶ」と書かれているそうです。
一日のうちでもっとも大事なものは夕刻で、
日中どんなに快晴であっても、夕刻に雨でも降れば、その日一日が雨であったかのごとく感じられるように、
人間も晩年が晴々した立派なもので無いとつまらぬ人間になってしまうものだ
という意味だそうです。
まぁ、一言でいえば「終わり良ければ総て良し」と言ったところでしょうか(超テキトー)。
そうこうしているうちに、煮ぼうとう(850円)がやって来ました。
丼にどーん!と入った具だくさんの煮ぼうとう。
いいですねぇ。道の駅のは鉄鍋に入れて小鉢に取り分けて、という感じでしたが
コッチの方がいいですね。昔オフクロが作った「おっきりこみ」(似たような煮込みうどん)がこんな感じでしたよ。
深谷ネギやニンジン、大根なんかの野菜に鶏肉がたっぷり入っていて
だし汁と醤油で味を付けたうどん。
麺はぴらっぴらの平打ち麺。うどんは最近、ダイエットで控えていたんですが、今日は特別。
美味しく頂戴しました。これからの季節は煮ぼうとうが美味しい季節になりますね。
一緒に添えられた山芋の漬物もシャクシャクしてて美味しかったです。
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