新一万円札の顔「渋沢栄一」記念館に行く

歴史

先日、20年ぶりとなる紙幣のデザイン変更が発表され、一万円札は我が埼玉県出身の渋沢栄一が選ばれました。

…新札のデザインはイマイチでしたが、とにかくめでたい!!

発表された日の夕方、

「埼玉県深谷市の『渋沢栄一記念館』では…」と喜びに沸き返る様子がラジオから流れて来ました。

「ああ、そうか記念館があるんだね〜。じゃ金曜日休みだから行ってみようかな」と思いつきました。

自宅から1時間ちょい。国道17号熊谷バイパスをズーーっと道なりに走って、到着!!

早速中に入ります。入り口はこんな感じです。

モニターには渋沢栄一の生涯を駆け足で紹介するビデオがリピート再生されていました。

平日なのに2、30人来ています。

その左手に資料室がありました。

ちっさΣ(゚д゚lll)。

こんだけでっかい建物なのになんでこんなに小さいの!?

…と、思ったら、ここ公民館の併設なんですね。だから建物の中には公民館の施設が他にあるんです。

記念館は一室と、廊下や玄関などのスペースを有効活用して展示してあるみたいです。

職員の方に聞いたら、今回の新札のニュースで遠くからもやって来たそうで、来館名簿を見たら「福岡県」から来た方もいました。

展示は…渋沢栄一を中心に、彼と同じ時代に日本の殖産振興に尽力した地元出身の人々についての展示があります。

展示物より、職員さんの説明が面白い!!

ざーっと見ていくと、職員さんが新聞記者さんに話をしていたので、聞き耳を立ててみたのですが、この方の説明がまぁ、やたら詳しくて面白い!

多分この人に案内されないと展示物の面白さも中々発揮出来ない気がします。

だから、ここに来たらぜひ職員さんに「説明をお願いする」ことをお勧めします。色んなエピソードをしこたま聞けて楽しいですよ!

中々予算が取れないせいかなぁ。今後に期待しましょう。

二階に上がると、こんな年譜が壁に貼られておりました。

「真の富とは、道徳に基づくものでなければ決して長く続かない」という言葉が特に印象に残りました。

彼の一生は自著のタイトル通り「論語と算盤」で貫かれた生涯だからです。

記念館は…だけど彼の人生はスゴい!

記念館は、特筆することの少ない内容(失礼)ですが、渋沢栄一本人は「近代日本経済の父」と言ってもいい、スゴい人です。

渋沢栄一翁は、「今の私たちの生活基盤」を作り上げたと言ってもいい。一万円札にふさわしい人選だと思います。

彼は江戸時代末期、現在の埼玉県深谷市の豪農の家に生まれました。家は農業だけでなく藍を仕入れて藍玉を作り商う仕事をしておりかなり裕福だったそうです。

当時の尊王攘夷運動にかぶれて、倒幕運動を起こそうとしましたが、結局やらずに兼ねてからの知り合いのツテで、かって打倒するはずだった一橋慶喜に仕えることに。

その後フランスに派遣され、ヨーロッパで会社組織のノウハウをたっぷり学び取り、帰国後は大蔵省に入りますが、すぐ民間に転身し会社を作って作って、作りまくります。

その数、500社。今でも「みずほ銀行」「王子製紙」「帝国ホテル」「太平洋セメント」「キリンビール」「東京ガス」などなど…

「論語と算盤」

彼は、ヨーロッパで資本主義を学び、数多くの企業を立ち上げましたが、もう一方で、幼少の頃から論語に親しみ「社会のためになるような仕事をする」という独自の哲学を持っていました。

単なる利益追求ではなく、「道徳経済合一」による日本経済の発展を目指しました。

「商工会議所」の設立に関わり、初代会頭に就任します。

社会福祉活動にも熱心で、養育院の院長をつとめ、一橋大学の経営に尽力。聖路加国際病院を設立し、初代理事長になっています。

また、晩年は国際交流にも活躍、世界の著名人とも積極的に親交を結び、ノーベル平和賞候補にも二度、上がっています。

とまぁ、色々書いてきましたが、驚くのは…

これは彼のやったことの、ホンの一部だということです。

とにかく、今われわれが生活している社会基盤を作り上げた人、と言っていい。

ついでに「渋沢栄一の好物」も食べてきた

ちょうど、お昼時になったので、近くにある「道の駅おかべ」に向かいました。

ここでも「新一万円札」フィーバーにちゃっかり便乗してました。すがすがしいくらいです。

渋沢栄一の好物、それは「煮ぼうとう」です。

かつおダシに打ち粉のついた生うどんをそのまま入れ、根菜類やネギ(深谷はネギの産地)をたっぷり入れて煮込んだうどんです。

もちろん、道の駅おかべにもありました。

一応冬季限定メニューだそうで、5月までの販売になっているそうです。

「道の駅おかべ」の食事処「そば蔵」の煮ぼうとう。季節の漬物とかき揚げが付いてます。旨し!

僕の両親は、群馬県出身ですが、似たような「おっ切り込み」という煮込みうどんがあります。山梨にも「ほうとう」という似た料理があります。

いずれも打ち粉のついたままのうどんを下ゆでせずに直接ダシに入れて煮込むという共通点があるので、元々同じルーツなのかも知れません。

ウチでは里芋も入れるのですが、ここのは里芋は入っていませんでした。その土地土地で身近な野菜を入れるのでしょうね。

煮込みうどんというと、クタクタになるまで煮込むイメージがありましたが、うどんはモチモチでとても美味しかったです。

また、中の野菜はネギ、舞茸、ニンジン、ダイコン、油揚げ、豚肉と具沢山。

これは「ごちそう」の煮ぼうとうですね。

汁にも打ち粉でトロミがついてて、身体も温まります。

ごちそう様でした!!

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