この記事では、
今でもコンビニや本屋で見かけるドラえもん0巻について書いていきます。
『ドラえもん』0巻が40万部突破。小学館の担当者「スタートがどんなものだったかを知っていただきたい」 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)
『ドラえもん』23年ぶりの新刊にして発行部数は60万部を突破!!
私(1978年生まれ)にとっても懐かしいマンガであり、
世代を超えて楽しまれている原点をこの一冊から紐解いてみたいなと思います。
衝動買いした『ドラえもん0巻』
先日、ローソンでこの本を見かけた時、「あ!懐かしいな」と思い
何となく買ってしまいました。
話題になっているのはなんとなく聞いてたんですが、いざ手にとってみると懐かしい。
良く顔を合わせてるコンビニの店員さんからは「あ、ドラちゃんだね!」と声をかけられ「衝動買いしちゃいました」と答えていました。
43歳がドラえもん、でもねーだろ、と思いつつ
本ならつい買っちゃうのが、本好きの性、というもの(そこか!?)
しばらく読んだ後、
友人の娘さん(3歳)にプレゼントしたら
夢中になって読んでました。
『ドラえもん』の魅力は世代を問いませんね!
改めて知ったてんとう虫コミックス『ドラえもん』。実は色んな連載から集めた傑作選だった!?
最近、ホントに最近知ったのですが
私が昔親しんだてんとう虫コミックスの『ドラえもん』は、
こう言った学年誌をはじめ、
今でいうスピンオフ作品『ドラミちゃん』からの描き直し作品を集めた選集で、
当初、6巻でおしまいにする予定だったそうです。
だから6巻の表紙は、カーテンコールのように最終巻のテイストでデザインされ
6巻最後のエピソードは『さようならドラえもん』なんだそうです。
![](https://i0.wp.com/idliketostudy.me/wp-content/uploads/2021/01/img_1747.jpg?resize=306%2C475&ssl=1)
コミックスの最終巻って、登場キャラ総出演が定番だもんな〜と6巻の表紙を見ると今更ながら納得です。
ところが、単行本が発行されると
改めて人気が爆発して、こりゃ続編を作ろうということになったらしいのです。
特に子どもの頃はアニメを見てマンガは後から読みましたから
6巻で、ドラえもんが未来に帰ったあと
なぜ7巻があるのか?とか理解が出来なかったのですが、
![](https://i0.wp.com/idliketostudy.me/wp-content/uploads/2021/01/img_1748.jpg?resize=547%2C561&ssl=1)
こんなラスト迎えたら、誰だって「おしまい」だとおもうよ、フツー。
そんな事情と知り、なるほどなぁと。
『ドラえもん0巻』はこんな内容
この0巻収録の6本の「第一話」もこれまでチョイスから漏れて、単行本収録されていなかったエピソード。
ちなみに連載マンガ『ドラえもん』は小学館発行の子ども雑誌
『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』の6誌で、
1970(昭和50)年1月号から同時に連載が開始されました。
![](https://i0.wp.com/idliketostudy.me/wp-content/uploads/2019/12/b9a6c4b9-a79a-48f8-99fc-e6f618626c33-972-000000d4cba39bff.jpg?resize=1200%2C1188&ssl=1)
各紙での扉絵。それぞれ描き方に違いがあるのが面白い
この巻は、各雑誌の第一話を当時のカラー印刷を再現。
さらにおまけとして何話かのマンガと作者による『ドラえもん誕生』のマンガ、各作品の解説も入っています。
各誌で設定がバラバラ!
私のドラえもんといえば、大山のぶ代さんの「どら声のドラえもん」ですが、
マンガの連載直後はまだキャラが固まっていないのか、後の設定とは全然違う内容が散見されます。
たとえば、これは『よいこ』の1話に収録されているドラえもんですが…
なんと!ドラえもんが4本足で走っています。
またこのドラえもん、ちょっと「与太郎」っぽいボケキャラでお世辞にも賢いとは言えません。
また、『小学一年生』ではタケコプター(当時はヘリトンボ)なしで空を飛ぶドラえもんが登場します!
(コマに番号が振ってあるのは『小学一年生』だけで、それも面白いです)
こちらは『小学二年生』です。
なぜか、このドラえもんにはテカリが入っています。さらにシッポを引っ張ると透明になったりする技能も!
下手の横好きの典型になる「しずかちゃんのバイオリン」もこの段階では上手みたいですね。
意地悪するキャラもスネ夫がメインで、ジャイアン?は後ろ姿のみと様々です。
年齢が上がると、私の知る第一話に近くなる
そして、『小学三年生』からは未来の野比家がビンボーという設定が登場。
のび太くんを鍛え直して歴史を変えるためにドラえもんがやって来た、
というだんだん私の知ってる設定に近づいてきました。
最後の『小学四年生』は今回初出だそうです。
ただ、読んでて「これ読んだことある」と思いました。
昔読んだコミックス1巻の1話、こんな話だったよ、オチも同じだし…
…そう思うのも当然で、この話を再構成したものがコミックス第1巻の第1話。コマ割りの構成がビミョーに違うそうです。
だから1巻を持ってる人は読み比べてみると面白いかも知れません。
ドラミのキャラが真逆!
ドラえもんの妹ドラミというと、しっかり者のイメージですが、
連載当初は力が強くておっちょこちょいなイメージなのにもビックリ!
「お兄ちゃんにはお休みが必要」とドラえもんをバカ力で押さえつけ、ムリヤリスイッチを切っちゃうと、
ドラえもんの代役として野比家を山に連れて行きますが…
雨が降って帰ろうとしたら、なんと「どこでもドア」が開かない!
![](https://i0.wp.com/idliketostudy.me/wp-content/uploads/2019/12/img_3335.jpg?resize=640%2C550&ssl=1)
開かなくなった「どこでもドア」を力づくで打ち破ってしまうドラミ。
ワイルド過ぎます!
この6本をまとめて描いたのがスゴい!
こうして見ると、
ドラえもんの第一話、と一言で言っても印象が全然違う!
しかも、それぞれの作品が作品として面白い。
しかも、コレは全部1970年1月号に掲載されたもの。
同時並行でネタを考えて描くというのは、ホントにすごい!
もしかしたら余りに多忙過ぎて作画を統一できなかった、という可能性もありますが…
コレはバカ売れして当たり前!ドラえもんファンにはぜひ手にとってみて欲しいですね!
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