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著者の率直な語りかけに自分の生き方を省みた一冊~三浦友和「相性」~

三浦友和「相性」2013年小学館文庫
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以前、三浦祐太朗さんの「母親にエ〇本を見つけられて…」という話をXでネタにしたら

「…そういえば、お父さんの三浦友和さんって、どんな人なんだろう」とにわかに興味を覚えた。

それで、10年以上前の本になるんだけど、ご著書の「相性」を読んでみることにした。

三浦友和「相性」の写真

この本はそんなに厚くない。

筆致も淡々としており、読み味もライトだ。

だけれど、その中に貫かれてるものはむしろ(いい意味で)男らしく真摯で

思いやりにあふれている滋味深い内容になっている。

生き方そのものが、匂い立つくらいに「素敵なオジサン」のそれであり、発売時にたいそう売れたそうだけど、それも当然な内容となっていた。

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フツーの夢を見てる若者から、責任を果たすオトナの男へ

親友の忌野清志郎さんとかと音楽にのめり込み

アルバイトをしながらあちこちに出入りしてたら

「君は音楽に向いてない」と言われて、

なんとなく俳優の仕事に足を踏み入れて…今振り返ればお話にならないくらいチャランポランで

二日酔いで仕事をサボることもしばしば。

私からみても、年相応のいい加減な兄ちゃんだった三浦さんが

山口百恵さんという、当時の時代を体現したような女性と知り合い、将来を誓い合うと。

当時からすると百恵さんの方がずーっと格上で、

絶頂期でありながら百恵さんの

「結婚したら仕事をやめる」という言葉を受け止めて

その結果、彼女のファンからは憎まれ役に回る自分を引き受ける。

その重さを感じながら、夫として妻をいたわり、うれしい時も悲しい時も乗り越えて

1日、1日をつみ重ね力を合わせて家庭を育み

「男」としての責任を果たし、仕事にも励精していく様子が

すごく、まぶしいんです。

オレ、責任とって頑張ってるか?

私はご縁がなかったもんで、47の今も呑気に独身生活を謳歌しているわけですが

家族という責任を背負って生きる友人はそれこそ周りにいくらでもいて

飲むと、彼らからグチなんか聞いちゃったりして

だけど、そう話しながらも重いものを決して降ろさず

黙々と毎日を頑張ってる「いぶし銀」のような姿には

心底「カッコいい」と思って、誇りにも思っています。

それが1日にしてなってない事は明らかで

毎日をキチンとやってる事が積み重なってからーの

その素晴らしさだとも考えています。

私も彼らに近づける、というか年相応に成熟し、成長するにはと

日々自分に何かを課したり、努力はしているのですが

どうにも「隣の芝生」のように向こうの方が頑張ってて、私が何かを「忘れて」いるんじゃないかと考えてしまいます。

責任を持つことで人は成長することは分かってるんで…まずは嫁さんだ家族だ、という雲をつかむような話の前に

「働いて税金払う」事を目指さないとな、と。

会社がなくなったのワイの責任じゃないけど、早く新しい仕事さがして自分を食わせられなきゃな。

…さーて、ハロワ行って求人探すか(´・ω・`)。

 

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