今日(2023年4月9日)は、統一地方選挙の投票日です。
昨日、自分のTwitterで「朝一番に投票に行くとできることあるの知ってる?」と投稿したら
話には聞いたことがある、という人の多かったのが「ゼロ票確認」。
じゃ、どんな感じなのか記録に残して
ブログネタにしよう…もとい、少しでも「選挙ってこうやっているんだ?」という関心を持ってもらおうと思い、実際に足を運んで記事を書くことにしました。
そもそも「ゼロ票確認」とはなんなのか?
選挙というのは、公職である地方自治体の議員や首長、国政を民意を背負って代行する国会議員を選ぶという大事な作業です。
しかし、選挙で不正票を紛れ込ませることで、選挙結果が変わってしまうということが起こりうる作業でもあります。
不正が出てしまうと社会運営上非常にまずいわけです。
そこで、投票日の一番最初に投票所に出かけた有権者が、自分の投票前に投票箱が空であることを確認します。
これを「ゼロ票確認」といい、選挙のたびにコレをやりたがる人もいるくらい重要な作業だったりします。
とりあえず、一番乗りして取材許可をもらった
今回は私が住む埼玉県某市の投票所に出かけました。
今回は統一地方選で、県会議員の選挙になります。開場時刻は午前7:00、万全を期して20分前に投票所に到着しました。
場所は地元の公民館。すでにドアが開いていたので、「ありゃ、もう始まったか?」と確認すると
「7:00開場ですので、もう少々お待ちください」とのこと。
その数分後には別の人も来て、一番乗り確定の私は
春にしては肌寒い風が吹く中を、投票時間を待つことにしました。
もう一人の方はゼロ票確認の常連さんらしく、会場準備が一段落したスタッフとあいさつをしています。
で、その人に話を聞いてみました
―選挙の時にお昼はどうするんですか?
「スタッフが交代でとるようにしていますよ」
―立会人(数人が投票箱の前で座ってる)はどうやって決めるの?
「やってくれそうな人に事前にお願いしていますよ。やりたかったら『私立会人をやりたいんですが?』と言えば、次の選挙でお願いが来るかもしれません。ただ、基本7:00から20:00までの13時間、じっとしているだけなんで、眠気と戦ったりするのが大変なようです」
―投票時間が終わったらどうするんですか?
「会場から、近くの小学校へ投票箱を運び、そこで集計を行います。他のスタッフは会場の清掃や撤収作業を行います」
―空の投票箱を撮影してネットに上げていいですか?
「いいですよ。ただし人物は入れないように注意してください」
よっしゃ、撮影許可下りた。ネットで使用してもいいとの許可も下りた。
で、定刻。開場から
「今から埼玉県統一地方選挙、○○会場の開場を宣言します」
(字句が不正確なのは勘弁)という声が聞こえ
会場の入場が許可されました。
投票箱の中、こうなってるんだ…
会場に入るとすぐ、中を全開にした投票箱がありました。
ジュラルミン製かな?頑丈なあの投票箱が横からパカッと全開になってます。
造りはシンプルで、どこかに2重底があるとかいった、ごまかしはききそうにありません。
で、この投票箱をチェックすると、私の自治体では「投票箱はカラだと確認しましたよ」という
用紙にサインしました。
私は令和5年4月9日午前7時00分この選挙の投票開始に当たり、
投票箱に何も入っていなかったことを確認したので署名します
という文言に、選挙人(つまり投票者である私ともう一人)のサイン欄があったので
とりあえず一番上に名前を記名しました。
で、投票用紙を発行してもらい、候補者を記名して戻ってくると、投票箱はもう蓋がしまってて
そこに投票となり、終了となりました。
感想…ちゃんと選挙に行こうね(´・ω・`)
感想って言うのも何なんですが、多くの人を使って、大変な手間をかけて
選挙ってやってるよなぁと改めて実感しました。
聞いたら30分前から設営を行い、作業手順の確認をして13時間の仕事をこなすわけですから
スタッフの負担も相当重いと思います。
世の中には、すぐに解散総選挙だとギャーギャー騒ぐ人いますけど
現場の人がこうやって大変な手間をかけて行っているんです。で、自分の望んだ結果がでないと
「不正投票ダー!」という人には、こんなにキチンとやってる手順で、どこで不正票を仕込めるんだと
小一時間説教したいですわ(´・ω・`)。
なお、このゼロ票確認は、一番のりで行った有権者が誰でもやらせてもらえるものなんで、
ご興味のある方はぜひ、頑張って早起きして行ってみてください。
【選挙というと、この本が面白いのでおススメです】
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