学者としての昭和天皇が、すごいエピソードが多くて驚いた件

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今回は、学者としての昭和天皇についてのお話。

これまで、私昭和天皇のエピソードを山ほど紹介していましたが、まだやってなかったのが「学者」の一面を見せた時の話で、

一部は、フグをなぜ食べられないのか?と問い詰めた「フグ論争」や、同じ人物の標本採集を手伝ったりした話などで紹介してきました。

今回はそんな話を中心に紹介していきます。

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地味な分野を選んだ理由

昭和天皇の研究分野は植物から海洋生物と幅が広いですが、

有名なのは海洋生物・ヒドロ虫類の関心がとりわけ深かったそうです。

ヒドロ虫類はクラゲ、イソギンチャクなどと同じ腔腸動物で、もっとも原始的な一群と言われています。

海洋生物でも、最も地味な分野を選んだのは服部広太郎博士の「研究者が少なく、競合しない」というアドバイスに従ったものだそう。

また、種類を研究する分類学は地道な標本採集が必要であり、時間をかけてやらなければできない特徴があるため、職業としては利益が出ないが、ご公務の空き時間に行うのに最適、と

陛下自らが明かしています。

新種発見は17歳!?

1918(大正7)年、沼津御用邸裏の海岸にエビが打ち上げられているのを皇太子裕仁殿下(当時)が発見しました。

エビは全長20センチほどで、真っ赤な体が特徴でした。

一目見て「どんなエビだろう」と興味を抱いた殿下は、持ち帰って種類を調べることにしたのですが

生物に詳しい殿下ですら、調べてみてもどの種類と分からず、

当時の第一人者である寺尾新博士にくわしい調査を依頼しました。

すると…「深海エビの一種と思われますが、知られているどの種類にも当てはまらない。新種です」との返事があり

1922(大正11)年にSympasiphaea imperialis(和名ショウジョウエビ)と命名、新種登録されることになりました。

*ちなみに imperialis とはラテン語で「皇帝の」という意味です。

昭和天皇は生涯で400種の新種を発見したとされていますが、その第一号がこのショウジョウエビ。

しかし1982年に、息子の常陸宮正仁殿下が武田正倫教授との共同研究で、Sympasiphaea

annectens と同種と判明したため、学名はシノニム(異名)となり取り消されたそうです。

クラゲの新種を発見して軍部ににらまれる

1941(昭和16)年1月に昭和天皇はクラゲの新種を発見します。

藤沢市江の島の沖合の水深70メートルの海底で採取したなかに、新種のクラゲがあり、京都大学の駒井卓博士によって翌年 Lyrocteis imperatoris として新種登録されました。

しかし、昭和16年と言えば、太平洋戦争が開戦する年であり、きな臭い雰囲気が満ち満ちていたご時世。

軍部はもともと、生物のご研究に対して「柔弱である」といい顔をしませんでした。

あの陛下も、遠慮しいしいでご研究を続けていた中の新種発見だったそうです。

ちなみに、江ノ島で次にコトクラゲが見つかったのは、79年後の2020年。新江ノ島水族館のブログで成長の様子を投稿しています。

初孫に新発見を報告!

これは、崩御の後に出版された「思い出の昭和天皇」で、東久邇成子さんの長男で初孫として誕生した東久邇信彦さんが回想されていたエピソード。

葉山の御用邸には、研究用の部屋があり、昭和天皇は静養先でも船に乗って海に出たり、磯や浜をあるいたりしてせっせと採集に励んでいました。

東久邇さんがおじい様に会いに静養先の葉山に出かけた時、信彦さんが来ると「これは新種のカニだ」と興奮しながら喜んでいるおじい様に会うことに。

タイミングよくやって来た信彦さんもビックリして、早速見せてもらうことになりました。

標本を見ながら「なんでこれが新種だと分かるかと言うとね…」と説明をしてもらったそうです。

また、信彦さんの弟基博さん(後に壬生家の養子になり、壬生基博となる)は

学校の自由研究で種類が分からない生物が取れると、おじい様のところへ教わりに行ったそうです。

そんな時、おじい様は決して怒ることなく「ヒレの数で種類を見分けるのだよ」と丁寧に教えてくれた、と回想していました。

お刺身を食べてる時に「絵を描いてくれ」と料理番に依頼

料理番として昭和天皇に使えた谷部金次郎さんが、尾長鯛という魚を刺身にして出した時のこと。

コリッとした食感が美味しいお刺身に舌鼓を打っていた昭和天皇から

「どんな魚か、絵を描いてくれ」との依頼が届きます。

谷部さんは生物学など素人ですから、尻込みをしていたのですが、どうしてもということで

細身の魚を描いて、長い尾びれを強調し「八丈島や新島のあたりで獲れる朱色っぽいきれいなお魚です」とメモを…

(昭和天皇と鰻茶漬 P.128)

と素人ながらデフォルメしたイラストで外見の特徴を説明したそうです。

「なんで、そんなことを気にするか?」と海の魚に疎いブログ主はポカン…としたのですが、魚の名前には通称が色々あるので、どんな種類かを確認したかったのでしょう。

ちなみに、その後谷部さんも気になって調べたらしく、

刺身に出したお魚は硬骨魚綱スズキ目フエダイ科に属する海水魚で、正式には「ハマダイ」と呼ばれる魚だったとのこと。

沖縄では「アカマチ」とよばれるポピュラーなお魚だったそうです。

引用:https://www.zukan-bouz.com/

 

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