以前、道場六三郎さんのYouTubeチャンネルで見て、ずっと気になっていた料理があった。
作ったのは道場さんでなく、中華の鉄人として道場さんと親しかった陳建一さんの子息、陳建太郎さん。
ナスとジャガイモ、ピーマンの炒め物で「地三鮮(ディーサンシェン)」というそうな。油通しした野菜を甘辛な味付けをして仕上げる。陳さんの大好物とのこと。
コレが、メチャクチャ美味しそうで、道場さんの孫娘、なっちゃんも「ご飯泥棒」と大絶賛。
早速作ろうと思ったが、この料理には油通しが必須、と陳さん。
…ウチね、ひとり暮らしだからそんなに豊富に油、使わないんですよ。
そんな風にしてたら、忘れかけてしまっていて、月日だけが過ぎちゃった。
行きつけの台湾料理屋に「地三鮮」があった!
で、今日。たまたま出先で昼になり、よく通る道にある興福順という台湾料理屋でお昼を食べることになった。
台湾料理屋って、ここ10年くらいにコンビニの空き物件に入って、派手めな装飾と黄色いパトランプが輝いて、
ラーメン+ご飯ものとか、安くてボリュームのある定食を1000円以下ない値段で提供するお店です。
店員は大体中国人の人が多いですね。
いつもは、ランチメニューかご飯ものの単品を頼んで済ませるんだけど、今日はなぜか、単品メニューをペラペラめくってみた。すると…
ピーマン、ナス、ジャガイモ…これって順序は違うけど、地三鮮じゃない??
ただ、コレ単品メニューでご飯が付いていない。そこで…ライス単品(中)を付けて注文してみることにした。
店員さんが変な顔をしていた。そりゃそうだ。
フツーのお客さんはランチメニューやセットがいっぱいあって、普段の私はそっちを頼むのに今回はわざわざご飯を別に頼んで「一品料理」を頼もう、というのだから。
ちょうど昼前で、客も混んでいて、さらにテイクアウトも同時並行で進めていた様子。だから10分以上かかったが、ついに来ました「地三鮮」。
私、いつもは肉の入ったオカズを好んでいます。なんか、ボリュームあって良さげなんで。
しかし、炒め物には肉類一切なし、これでホントに満足するのか??
めっちゃ、飯が進むやんけ!?
…そんな心配、無用でした。
めっちゃくちゃ、飯に合う。甘辛ダレがからんだジャガイモはホクホク、ナスはトロトロ、ピーマンはちょいシャキ。それが飯に実に合う!!
成長期じゃないし、カロリーを摂取しても上に伸びずに横に広がる46歳なんで
ご飯は中を選んだわけであるが、これはチョイスを間違ったか?と思った。
しかし、やっぱり大にしなくて良かった。ジャガイモが意外に食べ応えがあるんですよ。
何しろでんぷん質だからね。ご飯とのダブルでんぷんは途中からちょい胃袋にプレッシャーをかけてくる感じ。
…だけど、何とか食べきった。満足感は最高。
なによりご飯にバッチリで、道場さんの孫娘の言う通り、これはどんぶり飯が消えるオカズですよ。
で、これだけ甘辛がバチっと決まってたら、当然お酒のつまみにも美味しいでしょ。
なにより、一番心配だった「肉がない」問題も…「いや、これで充分美味い」と。
むしろ、肉入れたらしつこすぎて良くないかも。野菜だけだから、しっかりとした味付けで美味しく食べられるんですね。
ちなみに、ここにたどり着くまで、地三鮮のあるお店はいくつもあったけど、この興福順を含めて、野菜料理の一品料理としてラインナップに入ってます。
だけど、どっかでこれ、ご飯、味噌汁、お新香付きで「地三鮮定食」をやってくれたら、絶対受けると思う。
どっかでやってくんないかな…
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