アリゾナの砂漠のど真ん中で3カ月…ウ〇コで食料を育てて生き延びる実験をした日本人がいた

スポンサーリンク
スポンサーリンク

この記事では、中村浩(1910~1980)博士による、世にもビックリなサバイバル実験の話を書いていきます。

このサバイバル、アリゾナの砂漠でウ〇コを原料に食料を育て、コレで3カ月生き延びるというもの。

こんな珍妙な実験がなぜ生まれたか、結果はどうなったかも書いていきます。

スポンサーリンク

肥溜めに落っこちて、ウ〇コにとりつかれる

この中村博士。幼少のみぎりに肥溜めに落っこちて、おぼれかけた経験があり

それ以来、ウ〇コに異常な執着を持つようになります。

時は太平洋戦争中。その熱心な研究によって

ウ〇コからニトログリセリンを取り出して爆薬を作ったり

大便を豚に食べさせて太らせた「ウントン」を飼育する実験を成功させたりしていました。

こんな中村博士の研究室の前には悪臭が立ち込め

帰宅をすると細君から命じられて

体から臭いを消すために水浴びをして入る、というほどでした。

宇宙船の食料問題で東西陣営で引っ張りだこに

そんな中村博士が注目されるのが東西冷戦の時代。

この時代はアメリカとソ連がしのぎを削って宇宙開発競争に血道をあげていました。

それは将来的には有人宇宙飛行も見込んでいましたが

その際に最も問題になるのが「食料と水」の問題でした。

中村博士はソ連の学会で、自分の小便をろ過して飲んでみせ

閉鎖空間の中で、人体にある水を出してはろ過して飲むことで飲料水の確保が可能だと訴えました。

すると、次なる問題は食料。

これも、中村博士は高い栄養価とエネルギー源となる藻類「クロレラ」研究で有名となり

今度は宇宙食研究所がアメリカ航空宇宙局(NASA)に委嘱された事業で

アリゾナ砂漠で3ヶ月、食料を生産して生きるという実験にチャレンジします。

3ヶ月サバイバル生活開始

1968年、中村博士はアリゾナ砂漠の北部スーパーステーション山麓の廃屋にいました。

廃屋を掃除して住めるようにしてから

近くの井戸にまだ水があることを確認。

食料ができるまでは博士はクロレラを食べていますが、早く食料の生産に取り掛かりたいところ。

幸い?外のトイレには前の住人が残していったウ◯コが残っていました。

水とウ◯コ…これだけあれば怖いものなし。

この2つを池に放り込んで栄養満点のスープをつくり

近くの沼地からクロレラ、ミズマイマイという巻貝、小亀などを採集し、池に放つと

まず一週間後にはミジンコウキクサという植物が池をびっしりと覆い尽くし始めます。

これはでんぷん質の実を作り出す植物で、まず糖質確保に成功。とってもとっても1日もすればまた伸びるので主食として大活躍。

二週間後にはクロレラをエサに巻貝が増殖。

三週間目にはミズクラゲの繁殖を確認し、ボウフラよけに撮ってきた小魚、タップミノーや小亀が繁殖し、ミニ生態系が完成しました。

池の生き物を材料料理を作る

主な食料はやっぱりクロレラで、塩漬け保存で栄養が取れる柱として大活躍。

ミジンコウキクサから取り出したでんぷんで作ったビスケットもあります。彼が示した将来的なフルコースでは、ここからアルコールを作れれば、酒も飲めるぞ、とのこと。

淡水クラゲと巻貝はスープに。化学調味料と醤油を加えると絶品!と中村博士も太鼓判。

もっと食べ応えを、というなら巻貝を貝殻のまますりつぶし、淡水クラゲと一緒に丸めて茹でた後、油で炒めてコロッケに。

小魚のタップミノーはかき揚げに…

こんな感じで豪華な食事が作れてしまった。

しかも、池に時折ウ◯コを足してやればこの循環は、ずーっと続くんである。

そして、3カ月後…中村博士の体重は2キロ減っただけで

まさに「黄金」を源として、食料が生まれるこの実験は大成功。

この時の成果をもとに中村博士は確信しました。

クソを垂れている間は人類は滅びない!

最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が面白かったらTwitterリツイートやシェアボタンでの応援よろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました