仕事で、ジャーナリストの端くれをしております。
最近の悩みは「書いた文章が回りくどい」ことです。
好きなことばかりを書けるブログとは違い、ニュースとして不得意なこと、不勉強なこともドシドシ書いていかなきゃなりません。
取材して書いてみて、頭を抱え、書いた文を消して直して…という作業を果てしなくやっていきます。
それでやっと、上長のチェックを受けられる。
とはいえ、上長だってご自身の仕事を抱えておられるわけですから、
箸にも棒にもかからない書き散らかしなんぞ、お渡しできないなと思っています。
最近は脳汁一滴まで絞り尽くすように、しつっこいほど書き直し、練り直すのですが
自分なりに全力を尽くしても、赤が入る。
それでまた、文自体が引き締まってくる。
「なんでこんなに出てくるものが違うのか?」と自己嫌悪してしまうほどです。
悩んで打ち明けたら「ヒント」をもらった
ある日のこと、その日も原稿に手を入れてもらいながら
「どうしてこんなに引き締まった文章が書けるんですか?」とぶしつけにも聞いてしまいました。
その時は「とにかく今は書いて。直すから」とのお話。
しばらくしてから手が空いたのか、「さっきの話だけどさ…」と話が。
「オレだって自分の文章を読むと『なんでこんな文章を書いちゃったんだろう』って思うこと、あるよ」と言うじゃないですか!?
私からしたら雲の上の人の意外な告白に、あぜんとしました。
「この仕事ってさ、職人と同じなのよ。
出来上がり!ってポイントがない。
奥が深い。だからやりがいもあれば面白いんだけどね」
ふっと笑ってそう言ってくれました。
「…だけど、ある程度のコツみたいなものがあるとしたら、例えば」
とある経済紙を開いて
「毎日ひとつ、記事を読んでごらん。ウチでもいいけど、他の新聞でもいいんじゃないかな」
と、ヒントをもらえたわけです。
「プロの読み方」に目から鱗
やり方はこんな感じ。
読みやすい記事には、必ず工夫がある。例えば言葉づかいひとつにしても
同じ言葉の繰り返しを避け、「の」や「が」が繋がる文章をなおし…と言った具合に。
そういった工夫をひとつの記事、面白そうなものでいいからやってみろ、と。
私、こういうアドバイスに関しては、すぐやらなきゃ気が済まないタチで、
早速その日から、記事を読みはじめました。
…コレがまた、えらくエネルギーを使うんです。
一本読むのにクタクタになります。
だけれど、ここで踏ん張って花を咲かせたい!と思ってるんだから、やるべし!と。
さらに昔の練習との合わせ技
私はその昔、読売新聞のコラムをただ書き写すという訓練をしていました。
それはどちらかというと「身体に文章を染み込ませる」練習法なんですが
コレも使えないか?と。
それで、新聞があって机の広い図書館に行くことに。
読書メモは取っていましたが、記事を手で読むのは久しぶりだな、と。
書き写して思ったのですが、2、3書き間違えがあり、二重線で消しています。
そこが私が普段やる「赤字を入れられるポイント」に近い。
記事の流れにのって、空回ってくるポイントってここだよな?とか
ただ読むだけだとなんとなくスーッと読める場所が手を動かしてみると、つまずく。
注意して前後の一文を丹念に読み込んでいくと
ムダな部分を削ぎ落とし、必要な言葉を補完する工夫がちょっと、見えてきた。
…なるほど、コレかと。
この訓練、やってみたら一本で大体1時間弱かかる。
毎日とはなかなかいかないものの
週末昼酒喰らって寝てるよりはるかにいいんで、今後も取り組んでいこう、と思っています。
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