中学校の教科書を読み直し始めた

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一昨日から、佐藤優・池上彰『人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身に付く』を読みました。

私は以前から「中学校の教科書はフェイクニュースを見破る基本的な知識を確保するのに便利ではないか?」と思っていました。

だから、この本を書店で見た時「これは読んでおこう」と定額給付金で購入したんです。

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俺の時とは教科書が変わってるんだな、と感嘆

読んでいくうちに「今の教科書ってここまで変わったのか!?」という驚きがドンドン高まってきました。

以前歴史の教科書を読んだ時も、オールカラーのユニバーサルデザイン(視力障害者でも見やすいデザイン)で、資料や図書館の利用法、プレゼンのやり方まで書いてあり

「知識の伝授だけでなく、ここまでやるのか?」と驚きましたが、

地理では今のテーマである「移民」「イスラム」「EU」を取り上げ、

理科では「iPS細胞」や「放射線」、「宇宙の成り立ち」やSuicaの仕組みまでカバー。

数学は、保険のアクチュアリー(保険金の計算をする専門家)や渋滞解消に数学が役に立つという内容、黄金比まで取り上げてる。

昔の理屈ばかりで「何に役立つか」には触れてなかった教科書とは、まさに隔世の感がありました。

読んでみたい、という気持ちがドンドン湧いてきました。

知識の羅列ではなく、発展性を重視した内容だった

今日は土曜日なんで、大宮の押田謙文堂に行き、まずは本の順番に読んでみようと社会の教科書を揃えました。

実は歴史は一回買ったのですが、

ブックオフで売却してしまい、再購入になりました。

まずは地理から読んでいますが、まず驚いたのは地図。

僕らの世代だと、球体の地球を平面図にする手法として「メルカトル図法」「モルワイデ図法」「正距方位図法」と名前から教わったのですが

今の教科書は、名前を書かずに図法の特徴を説明しています。

これは、名前だけ覚えても役に立たないからってことなんでしょうかね。

また、気候に関しても、まず熱帯、亜熱帯、温帯…と教わってたものが、

「寒い地域はこんな暮らし」みたいなイメージの中で気候名が紹介されていることに気づきました。

昔みたいに重要事項を羅列してまとめた「アンチョコ」的な知識より、

総合的な知識をイメージとして掴み、柔軟に活用するためのとっかかり作りにも読める、面白い作り方だと思いました。

レベルは結構高い

あと感じたのは「レベル」の高さ。今読んでもかなり読み応えがあります。

章末のまとめは、一瞬「?」となる問いかけで、つい前のページに戻って読み直すなんてこともちょくちょくあります。

コレは大人が読んでも、相当勉強になる。

私は子供がいないので、書い直しましたが、親御さんは子どもの教科書、読んでみるといいですよ。

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