リアルホラー!『女帝小池百合子』を読む

読書メモ

この記事では、石井妙子『女帝小池百合子』を読んだ感想を書いていきます。

あくまで、読書感想文です。

この本は無数の証言から、東京都の「女帝」のこれまでの経歴を書いていますが、

一分の隙もないほど完璧に洗い出し、見事なまでに彼女の本質を描き切った本だと思います。

こんなに空っぽな人も珍しい

読み始めから、大ホラ吹きの父親の仕立てた舞台に乗り、中身のない「カイロ大学」での学生生活に呆れましたね。

主席卒業、どころか授業についていけない程度の語学力(英語で言うと中一レベル)だと言うから、もともと大したアラビア語力なさそうですし。

これは私が英語をやってたからなんとなく分かるんですが、ある程度(英語だと準二級レベル)まで固まってるとそんな極端に語学力って下がらない。

で、真偽不明の「カイロ大学主席卒業」という肩書きを使って

天才的なじじゴロシで「ワールドビジネスサテライト」のキャスター他の役を務める。

今だったら、ここでバレるでしょうね。

最近もいたでしょう?

ショーン何とかって人が。

アレは経歴でついたウソがビッグになる前にボロボロ剥がれてしまったけど、それがあのままいったら、ってのがこの人の経歴。

テレ東から細川護煕さんに近づき、何の予告もしないでテレ東に後ろ足で砂をかけて出ていく。

で、派手なパフォーマンス(実務はできない模様)で自分を飾りながら、その後は小沢一郎や、小泉純一郎などを渡り歩く。

その度に世話になった人間を

「敵に見立てて」踏み台にしながら。

そんな人、周りに味方はいないわけで、国政では全く目がなくなった。

で、築き上げた「出来る人」イメージで今度は都知事選に打って出る。

見事当選して、ここを足がかりに国政復帰を目論むも自爆。

そうこうしているうちに、都政で実務能力の無さが露呈し始め

築地豊洲の問題、東京オリンピック、新型コロナ対策と、まともに解決できた仕事はなく

特に先日の東京アラートは、ただのイルミネーションイベントとなる有様。

その都度、横文字やスローガンを駆使して「やったふり」アピールを繰り返し、

結局関係者をみんな裏切って、大顰蹙を買ってますな。

全編コレだから、まぁ言葉もない。

色んな人を見てきたけど、これほど空っぽな人も珍しい。

人を踏み台にして、足蹴にする人生

裏切り芸は、直接手を貸して貰った人だけでなく途中のキャリアを積んでいく過程でもいかんなく繰り出される。

政治家としては有権者の声に耳を傾けて、諸問題を捌くことが出来ることが大事だと思うんだけど、

この人、カメラ回ってないとホント無礼千万な態度で接する。

阪神淡路大震災で、かつての選挙区の住民たちがすがるように陳情するのを

マニキュア塗りながら陳情聴いて

「選挙区変わったから」とけんもほろろに突き放す215ページのシーンは、彼女の本質を突いてると思う。

小泉内閣の環境大臣を務めた時のアスベスト被害対策もひどい。

カメラの前じゃ「崖から飛び降りる」と勇ましいことを言っておいて、結局役人が上げてきた手ぬるい対応を棒読みするだけ。

政治家になってからのエピソードがこんなのばっか。

それでも落ちないのは、

カメラの回っているところではセッセと仕事してますアピールをし、また自分を高くアピールする技術があり、

それをある意味「共犯関係」のマスコミが飛びついて面白おかしく取り上げ、彼女のイメージを作り上げる。

そして事あるごとに選挙区を変えて、信じてついてきた人を踏みつけにしながら、それまでの悪行をリセットするというまぁ…

絶句ものの手法ですね。

様々な人を踏みつけ、足蹴にしてでも上を目指す。それに一欠片の良心とかも感じない。

大抵政治家って「やりたい事」があってなると思うのですが、この人は違うね。

「上に行きたい」それだけ。

だからどんな残酷な仕打ちをも、ヘーキで出来る。

リアルホラーとして、傑作レベル

派手なパフォーマンスとない袖を振りまくり、一時的に人目を引く、期待した人間を踏みつけにしても良心の呵責を感じない…という。

こういう人間って結構いるみたいで、私が見ているだけでも「あの人」「この人」と見つけることができますもん。

また、そういう人って自己アピール上手いから、結構騙される人多いんですよね。

でも、この本でもよく出てくるんですがこの手の政治家はいざ権力の座につくと、

その椅子をいかに守るかに執着するから、事務方のパペットになることが多い。

東日本大震災の時、内閣総理大臣が役人の上げてきた増税を唯々諾々で受け入れたように。

で、そのツケは熱狂的に支持した有権者の涙で償われる、と。

これ以上のホラーってないよな…と思いますよ。しかも実話という…

一人一人の教訓としては…この手の人間に改心を求めるなんて土台ムリな話なんで、

こういう人もいる、というパターンを理解するための貴重なノンフィクションだと思うべきでしょうね。

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