難しそうな本の内容を知る裏技3選

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日本では人文学部が不要だという声がある一方で、ビジネスパーソンの間で教養という言葉がにわかに急浮上するなど、

よく分からない現状が続いております。

そして、意識の高い人(意識高い系ではなく)は例外なく読書が好きです。

そんな人のおすすめ本リストがビジネス雑誌でもしばしば特集されているのは、やはりみんな「本を読まないと」って思っている深層意識があるのではないか、と思うのです。

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本が苦手でも、知識へのアクセス方法はある

ところで、皆さん本はお好きですか?

僕はというと、「本は好きだが、文学が苦手」というクチでして、主に読むのが歴史小説、ドキュメンタリーなどです。

何年か前『ビブリア古書堂シリーズ』にも尻込みをしていましたら、これは案外、面白かった。

そんな、本が好きという方はどうぞそのまま読書を続けていただくとして、問題なのは「本が嫌い」という方々です。

でも、まぁ…こういう「本を読まない」コンプレックスは結構根が深い。

特に強いコンプレックスを持っている人に、以前会ったことがあるのですが、読まない人ほど「本なんて読まなくてもいい」と言いつつ「なんかすごいことを書いてるのでは」と思っちゃってるきらいがあります。

…まぁ、いいんですよ。本読まなくったって死にはしないし。

ただ、どんなことが書いてあるんだ、くらいは知りたいという人がいるのも、また事実。

そんな方に、「こんなのがあるよ」ってコンテンツをご紹介しようかなと思います。

ヘンに原作に当たるよりも楽に読めて、何となくわかるっていうのを紹介しようと思います。

①Eテレの『100分 de 名著』を見る。

NHKのEテレでやってる100分 de 名著は、多分本嫌いの人が一生触れないであろう本が次々と登場します。

僕もほとんど読んだことのない本も多く、すごく楽しみにしています。

しかも、司会の伊集院光さんが素晴らしい。どちらかといえば僕らよりの人が、得意の話術で話を転がしてくれるので、退屈しないで見やすいです。

映像っていうのも、敷居が低いかなと思います。

番組を見て、これは面白そうだと思った作品は、書店で売ってる同番組の冊子をお求めになれば、より楽しめます。

②やっぱり、王道?のマンガ

文学作品のマンガ版も数多く出版されています。堀江貴文さんもマンガの可能性に注目して、最近本を出されましたね。

ココだけの話、僕自身もドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」が何度チャレンジしても面白いと感じられず、マンガ版を読んで済ませました。

マンガ版のいいところは、描き手が上手いとその人の目を通して原作の良さが出るので、原作読むよりも分かりやすくなるところです。

源氏物語を下敷きにした「あさきゆめみし」なんかもおススメなんですけどね。

あと、色んな作品のあらすじが分かっていいのが、こちら。

③学生向けのコンテンツが意外にいい!

私だと、この手のコンテンツでよく利用するのが、スタディサプリです。

月1000円くらいで予備校の授業を見放題ですが、日本史とか世界史とかは、話を聞いているだけで結構楽しめます。

iPhoneにアプリを入れていますが、いわゆるスリープ状態になっても音声の再生は続くので、何にもすることない満員の通勤電車で聞き流しているだけでも、ちょっとした勉強になります。

あと、哲学書を読むのがつらい方、倫理の参考書を読みましょう!

知りたいところだけパッと見ると結構まとまってて、一冊通しで読むより分かりやすいケースもあります。

例えば、フランクルの「夜と霧」についての説明(30ページ)には、

「生きる意味」を問うことの重要性を強調した人に、オーストリアの精神科医フランクルがいる。フランクルはユダヤ人であったため、第二次世界大戦中、アウシュビッツ強制収容所に収容され、過酷な体験を強いられた。のちにその体験を『夜と霧』の中でつづった。

そこでフランクルは、収容所では、生きる目標を見失った人、がんばり抜く意欲をなくしてしまった人、言い換えれば未来を失った人が、身体的にも心理的にも崩壊し、破綻していったことを記している。

生きる目標、生きる意味を意識し続けた者のみが、精神の緊張を保ちつづけ、生き延びるチャンスを得たことを述べている。

生きる意味は人によっても、状況によっても異なる。それについて一般的に語ることはできない。しかし人は具体的な状況の中で、生きる意味を見いだし、行動することを呼びかけられている。

どんなに大きい苦悩の中に置かれても他の誰でもないこの私が、この世界でただ一人、苦悩を担うというという運命を課されている。そこに生きる意味がある。このような考えが人を絶望から救ったことをフランクルは記している。

と、まぁ、「夜と霧」のエッセンスが大体書いてあります。

もちろん、一冊の本をエッセンスだけ絞った一文ですから、読んだ人からすると「ここが好き」というのは別にあるのですが…

知らないより、知っている方が面白いわけですし。

 最後に…知っとくと「得」はある

まぁ、つらつらと書いてきましたが、要は…

自分の知らない中に、案外自分に合っているものがあるかもしれないんで、気になったらつまみ食いをしてみると案外自分にあった一冊に会えるかもしれないよ、ってことです。

昔の僕みたいに「原作こそが至上!」「苦しんでこそ読書!」という人がいますが、

半端にチャンスをつぶすくらいなら、マンガだろうがテレビ番組だろうが、参考書だろうが、さわりだけでも知っておくと、案外新しい面白さを発見できるかもしれませんよ?

私は、カミュの『シーシュポスの神話』は若いころ読みましたが、最近になってジワジワきています。

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