バスケの英文を読みながら冠詞のイメージをつかむ

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自分の時間を使って、今年改訂された中3英語教科書を音読しまくるプロジェクトをやっております。

シンプルな英文を繰り返して音読する、てのがどういうイメージなのかっていうのは、やってみた人にしか分からない部分が多いと思うのですが、

とりあえず、この前やったバスケットボールの文章がちょっと面白いので、例として挙げてみます。

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読んでも面白いバスケの歴史

これは、今読んでいる教科書の PROGRAM3”A Hot Sport Today”に収録されています。

日本のプロバスケットボールリーグを紹介して、本家本元のアメリカでバスケットボールがどう誕生したかといった内容について書かれています。

これが、大人の視点からもとても面白くて、

冬場運動できない生徒のために、マサチューセッツ州の体育教師、ジェームス・ネイスミスが考案した室内用スポーツであること

今使われているネットの代わりに、桃の収穫に使われる籠がゴールに使われ、そこから

バスケットボールというネーミングが生まれたこと。

そして、初のバスケットボール試合に参加した生徒の中に、石川源三郎という日本人がいて、

彼の描いた絵が、バスケットボールを紹介する際の資料として活用されていることなど、知らないエピソードが盛り込まれていて、非常に面白く読めました。

ちなみに、この石川源三郎という人もかなり波乱万丈な人生で、戊辰戦争の時に父を亡くし、アメリカに私費留学をします。

教科書にあるようにバスケットボール誕生に学生時代関わり、その後は大学卒業後三井物産に入社。カナダ人女性と結婚しおもに海外畑でキャリアを重ねるも第一次世界大戦で妻子と生き別れ、日本に帰国後にのちのNHKの理事になり、1956年に逝去しています。

冠詞と名詞の使い方がバシバシ出てくる英文

で、しばらく音読していると、自分の中で

「この英文はやけに冠詞が多く出るな?」と気になりだしました。

とりあえず、1ページ目の英文を抜き出してみますと…

Mao: I watched a B.LEAGUE game yesterday.

Daniel :What’s the B.LEAGUE?

Mao: It’s the Japanese professional basketball league. We call it the B.LEAGUE.

Daniel: I see. When I was in the U.S., I often watched NBA games.

Mao: (無冠詞)Basketball was born in the U.S., wasn’t it?

Daniel: Yes. In the U.S., some people call it the king of sports. People enjoy not only the games but also the half-time shows.

Mao: I want to watch an NBA game in the U.S. someday!

といった具合で、不定冠詞 a と定冠詞 the が付く名詞が結構ズラリと並んでおります。

こういった、a とthe の使い分けを、英文を読みながら頭の中にイメージを作り出したら、日本人が10中8,9苦手としている冠詞のイメージ作りに役立つんじゃないか?と思い、音読を繰り返しています。

で、他の章の英文もザっと読んでみたのですが、

やっぱりこの章の英文は冠詞が付いたり、付かなかったりが多い。文法事項とかで冠詞には記述はないのですが、もしかしたら

「いい機会だから、ここで色んなパターンを投入して、日本人が苦手な冠詞の違いを何となく分からせる」

という裏のテーマがあるのかな?と思わず勘ぐってしまいました。

冠詞の理解はぜひ、シンプルな英文で

実は、というか私の時代って、冠詞はごくごく簡単な説明で(どころか軽くスルーして)

固有名詞に the が付く、とか最初に出る名詞には a が付き、2回目からは the が付くとかその程度で済ませていたように思います。

その後、高校の文法で名詞には物質名詞とか集合名詞があるよ、とかドンドン複雑になって私は脳みそパーン!となってしまい、これが30歳近くまで続くのですが、

このあたりのグチャグチャを整理する突破口になったのが、実は前回の音読500回プロジェクトで取り組んだ、中学レベルの英語教材だったりします。

そして、私を含めて大学まで出てても、英語のこういった基礎部分がおろそかになっている人が意外に多いから、冠詞の運用に苦手意識を感じる人が多いことを体感したわけです。

なもんで、英語の冠詞がイマイチ理解できない人に教えたいのは…「分からない単語が一つもない英文でも音読する意味は絶対にある」ということですね。

これは強調したいです。

音読500回プロジェクトリターンズのバックナンバーはコチラ↓から!

 

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