土曜日のこと、朝車を出そうと乗り込んでキーを回したら、何の反応も示さなかった。
これまで、バッテリー上がりは何回かやっていたけど、いつもだったらセルモーターがキュルキュル…くらいは言っていたのに、それすらもピクリ、とも動かない。
「こりゃ変だ」と首をかしげて、契約している自動車保険のロードサービスを呼んで対応してもらうことにした。
ボンネットを開けて、バッテリーの電圧をチェックした時、自動車屋さんは「バッテリーが消耗して、もう交換ですね」とひと言。
そんくらい、スッカラカンだという。
だけど、自分はそれこそクビをひねった。数週間もエンジンをかけてないならともかく、この車で昨日ちょっとした遠乗りをしてきたからだった。
エンジンスタートのときに、異常はほとんどなかったことを伝えると、「おかしいですねぇ」と車屋さんも不思議そう。
とりあえずバッテリー交換をするために、オートバックスへ行こうとした。バッテリーがヘタっているから、車屋さんにも後をついて来てもらうことにして、自分が前に行こうとしたら、車屋さんが
「ストップ。原因が分かりました」とひと言。
言われて見たら、踏んでないのにブレーキランプがつきっぱなしになってる。
車屋さんは運転席の下にライトを持って入り込み、ごそごそやってから壊れたパーツを見せてくれた。
手のひらの上でバラバラになったそのパーツは「ブレーキランプストッパーゴム」というそう。
なんでもブレーキランプは点灯状態がデフォになっていて、ブレーキから足を離していると、このストッパーが光らないようにスイッチを抑えている。
ところが、経年劣化で壊れることがあって、そうするとブレーキランプはずーっと光りっぱなし。
そのまま一晩も経てばバッテリーを使い切って、我が家の愛車と同じ憂き目にあうのだ、とか。
年期ものの車には結構あるケースなんだって。
車屋さんの示したバラバラのゴムの塊をシゲシゲと眺めて、こんなちっさい部品ひとつで車が動かなくなるんか、と腹が立つより先に、興味津々で見入っていた。
目先の現象に夢中になる私に車屋さんが「レッカーを持ってきますか?」
ウチの車は20年以上前の車種だから、珍しい部品じゃなくても、取り寄せになるでしょう。
ディーラーに運びますよ、ということだ。そこで近くのディーラーにレッカー搬送する旨を連絡し、受け入れ確認ができたので、車屋さんにレッカー車を持ってきてもらった。
クルマをレッカー移動するのも珍しいので、フーン、こうなっているんですねぇ。といいながら
♪ドナドナドナ、愛車を乗せて~ドナドナドナ、レッカーが揺れる…と替え歌を口ずさんだら
レッカーに愛車を固定しながら「こんな楽しそうに現場に居合わせる人間は珍しいです」と苦笑いされてしまった。
翌日、ディーラーが早速チェックしてくれて、ブレーキランプのストッパーは取り寄せ、バッテリーはかなり消耗しているので交換、
それに加えて、運転席のドアのパワーウインドウの不具合を指摘してくれた。
コレは前々から気になってたけど、まぁダマシダマシ使ってたんだが、電話の「実は部品は残り8台分だけなんです」という限定商法みたいなひと言に
「じゃ、おねがいします」と即答した。
そんなわけで、愛車は部品を待って修理をおこない、今週末には帰宅予定となった。
現在、土日勤務のあとで振休の自宅でこの記事を書いているんだけど、まぁ車がないと不便だね。買い物は今週末までは大丈夫だけど、
あんな小さな部品ひとつがおっ欠けただけで、レッカーも出動する大ピンチになるっつーのはホントにビックリした。
まぁ、自宅で起こったのってホントにラッキーだよね。
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