先日、ネットで仲良くなった友達に「毛無峠にいかないか?」とお誘いがあった。
毛無峠と言っても、ピンとこない人には、この画像が一番わかりやすいかもしれない…
殺風景な砂利だらけの場所に、群馬県の表示があり、その隣に
この先危険に付き関係者以外立入禁止 中之条土木事務所
という看板が並ぶ、見るからにおどろおどろしげな写真。
*映画「翔んで埼玉」でも、この毛無峠を跡形もないほどパワーアップさせた、こんな県境が登場する
元々、群馬は未開の地というインターネットジョークがあり、グンマー帝国という名前が称されることも…
(18~19世紀のエチオピア南部には本当に「グンマ帝国」があったから、わりとややこしいが)
…しかし、ここにたどり着くまでに、どういう感じなのかは行ったことがないので、ここに何度も足を運んだ友人にノコノコついて行って、生毛無峠を体感することにしたわけである。
で、車で朝の9時に埼玉を出発…友人とは「埼玉」での別れを惜しむため、道の駅おかべで一休みして、
後は群馬をひたすら進む。途中で、草津温泉や万座温泉などを通過し、硫黄の臭いを感じながら途中で止まってはいけない道もズンズン進む。
こんなところにも、自転車で走る人たちがいるんで、友人と2人して「原住民に襲われたらどーすんだ?」とテキトーな事を言いながら、山を登っていくと、
11月から5月くらいまで、通行禁止になる道路に到達。そこから、車がギリすれ違えるくらいの広さの道を進む。舗装はしっかりとしていて、さすが天下の日本の道路。
そして、急に眼の前が(ガスっていたけど)ひらけて、ガードレールなしの砂利道が見える。
ワイ、高所恐怖症なんでなるべくソッチを見ないようにしながら砂利道をトコトコと進むと、案外植物が多く生えている「毛無峠」に到着となった。
当日は埼玉は36℃を超す猛暑ですが、さすが高地。ここは20℃ほど。風もそんなに強くなく、そよ風よりもちょっと強い位で快適な気温です。
周りには、グライダーを飛ばす人や、椅子を出してくつろいでいる人など様々。10台くらいクルマが止まってて、結構人がいます。
案内してくれた友人曰く、晴れた日には周りがよく見えて、それは絶景…という。
看板の足元には、ここを訪れた人のお手製のモニュメントが…
それで、この立入禁止の看板の後ろがどうなっているか…というと
舗装されていない砂利道が延びている。
この先は、ご案内の通り、足を踏み入れてはならないという警告文があって…まぁなんでか、というと、この下はその昔硫黄鉱山があったからなんです。
一時は日本の硫黄生産量の相当分を賄っていたのですが、鉱山からは亜硫酸ガスが噴き出し、危ないこと。
そのガスが周辺の植物を枯らしてしまい、山津波が発生するほど地面が不安定になってしまったことで、立入禁止処分となったということです。
そんなわけで、こっちから降りるのはご法度。
…ここまで友人のドライビング技術に頼ってきたわけですが、私は自分でここに来ますか?と聞かれたら「勘弁してください」とビビりあがると思います。
そんなわけで、友人が誘ってくれたからこその「毛無峠」初訪問は無事、終了とあいなりました。
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