この記事は、高校時代に数学をまったくやらなかった人に、
西成活裕先生の『東大の先生!文系の私に超わかりやすく高校の数学を教えてください』がおススメ、という内容を書いていきます。
店頭で見つけて即買い!
この本を見つけたのは2020年の夏。
おお、ついに「高校数学編」が出てくれたぞ!と大歓喜!!
前回の本で、数学オンチの私にも分かりやすく教えてくれた西成活裕先生が、今度は高校の数学を教えてくれるのか!!
これは買わねば!!と、言うわけで中学校の社会の教科書を放り出して、早速読み始めました。
教科書の内容を8割バッサリ、だと!!!
読み始めて驚いたのですが、
この本、高校のカリキュラムを8割落として、その分「役に立つ」部分を分かりやすく教えるということを最初に書いています。
しかしながら、この本でカバーする内容は、新しい学習指導要領の「高校文系数学」の9割を抑え、かつ理系コースで教えられる「ベクトル」と「微分積分」を加えるという…
高校の時、こんな本があったらなぁ…と思う充実ぶりなんです。
なんでも、数学には純粋に数学を極めようとする「純粋数学」と、数学を世の中に応用する「応用数学」の二つがあるそうなんですが、
西成先生はバリバリの応用数学派。それだけに、内容がメチャクチャに分かりやすい。
例えば、私がたどり着く前に力尽きたΣ(シグマ)も、序盤5分で攻略!
「え?たったこんだけ!?」と思うほどです。こりゃ、スゲー!!
数学のタグ付けにメチャクチャ役立ちそう!!
私、これまでブログでも、現役の学生さんに「勉強は捨てないで、一応勉強しておくと後で役に立つからね!」と書いてきました。
私自身そのことに気が付いたのが30代後半で、
一時期は「高校時代に戻って勉強する夢」を見まくっていた時期があります。
今回の西成先生の本は、そんな自分の「高校数学のさわりだけでもどうにかしたい!!」という
心の声に最適な一冊かもしれない!
こんな本を待っていたんだ!!
と、めちゃくちゃテンション上がりまくっております。何よりホント、分かりやすくてスラスラ読めるのが嬉しい。
数学の本、こんなに楽しく読めるのっていいですね!
数学分からない高校生もこの本は超おススメ!!
一応、高校生は読むな!
みたいな注意書きが表紙に書かれていますが、西成先生がいみじくも語っておられる
今学んでいる分野がどんな内容でどう役立つか知っているだけで、全然違うと思います。
私も現役高校生の時、ほんと行先分からないものを教えられて、四苦八苦したもんでねぇ…
私も「この本があったら高校時代、あんなに数学に苦しむことなかったのに…」って思うほどなんで。
さて、学習時間がいっぱい取れる、羨ましい学生生活なんぞが望めないサラリーマンの私。
今さら、数研のチャート式をやり直すなんて時間的に出来ないから、この本を徹底的に読み込みます!!!
私流、総合的な知識を頭に入れる方法「ノートに書く!」
そして、一回読んだ後、愛用の読書ノートにポイントを書きながら読み進めています。
先に言っておきますが「ノートを取っても1から10まで頭に入る」というわけじゃないですよ。
ただ、こうやってメモ取っていると、ただ読んでいるより内容が整理されて頭に入ってくるんです。
大学時代から、試験前は教科書と授業時に書いたノートをもとに再度ノートを作る、ということをやっていました。
深夜のガストで、他の大学に行った友人とテスト前にドリンクバーをお代わりしながら、大学ノートにひたすらガリガリとまとめを書いていくわけです。
このノートは、人に見せないのであくまでスピード重視。
ただ、事前にコレをやっておくと試験の時、スラスラと話の筋が出てきてくれて一応教授がA(優)をくれる答案が書けたんですよね。
それもあって、頭に何か入れるときには、ノートに書くのが習慣になっています。
読み直すほど「内容を全部マスターしたくなる」一冊
さて、この本なんですが、計算式や公式を棒暗記させることを目的とせず
「考えの大本になる、基本的な考え方を分かりやすく解説する」ことをまず、大事にしています。例えば、等比数列の和に関しても、
大数学者ガウスの少年時代のエピソード
「1から100まで全部足すといくつになるか?」を一瞬で解いた話を枕に振って、
1,2,3,4,5…,100の数列に
100,99,98,97,96…,1になる逆順の数列で対応する数を合わせると101が100個できることから
101×100=10100を計算し、これを2で割って5050だとはじき出したと解説してくれるんで、
あーなるほど、こうすればできるんだ、というイメージ付けをしてくれるんです。いきなり、初項aとか、公差dとかやらないから、ホントに助かる。
また、計算もほとんど自分で解かなくてよく、iPhoneの計算機やExcelなどの機能を使って数学を「使う」ための手ほどきもしてくれる。
自分は、以前も書いたけど「高校の指導方針で数学の知識がすっぽり抜け落ちたまま」大学に行っちゃったので、このレベルから教えてもらえるとホントに助かります。
一方で西成教授は「数学は役立つもの」というモットーで、
読者にどうしたら便利なツールである数学を役立ててもらえるかという視点も入っているので、
読んでる私もついついこの一冊を丸々、モノにしちゃいたい!と思うようになっています。
やっぱり、用語は覚えておいた方がいいな…
最近分かってきたのは「数学用語を知っといた方が得」ってことです。
先ほども述べた通り、西成先生は数式や変数の記号などの前に概念やどうして公式が出来上がるのかを教えてくれるのですが、最終的には、用語を使うんです。
それは、便利だからじゃないかと。
昔の私だったら、とんがってたから「なんでそこで記号を使うんだよ!」みたいな突っかかり方してたと思うのですが、
ここまで丁寧に説明されて、やっぱり記号を使っているのをみていると、英語が英単語や文法を知らなきゃお話にならない、と同じくらいこの本に出ることは絶対的に大事なんだ、と思うようになりました。
これまで、
①どっから始めたらいいか分からない
②数式がどういう意味か分からない
とさんざっぱらダダをこねてきた私ですが、ここまでかみ砕いてくれたら、努力すれば何とかなりそう…だと思います。
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