いずれそうなるだろうと思ってたけど、予想外に政府軍が腰砕けで雪崩のように一気にいきました。私は連日の報道を耳にするだけだったんですが、どうも昔読んだベトナム戦争末期のサイゴン陥落とダブるところがあるような気がいたします。
ところで、今音読しているSUNSHINEでは、このタリバンに言論で立ち向かった少女、マララ・ユスフザイさんの話があります。
マララさんについてのおさらい
あれ、マララって誰だっけ?という人もいると思うので、一応おさらいします。
マララさんは1997年、パキスタン北部生まれ。
タリバン支配下でコテコテの原理主義の中、教育を受ける権利を主張して、
2012年に怒り狂ったタリバンにスクールバスで銃で襲撃されるという、文字通り「命を張った」16歳(当時)です。
幸いマララさんは一命をとりとめ、その行動を称えられてノーベル平和賞を最年少で受賞。
その後は祖国パキスタンに教育目的の基金を設立したりシリア難民には学校をつくる活動を推進するなど「教育の力」によって世の中をよくする活動に邁進しています。
2021年現在でまだ24歳。なのに実に波乱万丈でありますね。
英語を音読しながら、考えること
タリバンにとってマララさんは「女に教育は要らん!」という主張に歯向かい、医師を目指して勉強をつづけ、さらにブログで自分たちのやり方を海外に発信するという
実に目障りな存在でありました。
言っちゃなんですが、16の小娘に口で勝てなくて撃ち殺して黙らせようなんて「大のオトナのすることじゃない」。
そんなタリバンが、今般アフガニスタンを制圧するという。
前回とはうってかわって、海外に対し広報に余念がないタリバンですが、私は人なんて根性がそう簡単に変わるわけない、と思っています。
再度手に入れたアフガニスタンでは、現実によりそうようなフリだけしながら、相変わらずの強権を発動するのでしょうね。
教育だけが大事じゃない…と野暮なことは言いたくないが
教科書では、戦争を終わらせるのに戦争を用いるのは間違ってる。教育こそが大事、とマララさんが言った、と書かれています。
教育は大事。超大事。それは分かる。教科書だからなおさらですわな。
しかし、相応の力を持っていないと、平和なんぞいとも簡単に覆されてしまうのも事実です。
昔、武田鉄矢が主演した『刑事物語2』にもありましたが、「強くなければ、大事な人はみんな遠くにいってしまう」のです。
とはいえ、マララさんの主張は尊い。
子どもたちの未来はそのまま、私たち全体、社会全体の未来に他ならないですからね。
一度はアフガニスタンをたたき出されて、またぞろ戻ってきたタリバンのように、世の中は行きつ戻りつして、一辺倒に進まないのは歯がゆいですが、それでも全体としては刻むようにしてでも、少しずつ進歩していったらいいな、と私は音読してて思いますね。
あ、今日は英語の話、全然してない…まぁいっか。
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