今年11月から、通勤時間に『いっきに学び直す日本史』をおさらい通読していました。
目指すは年内に読み切ること!
元々、この本の情報量って膨大なんで、一度読んだくらいじゃまぁ頭の中に入らないだろうとは思っていました。
なもんで、「それだったら定期的に読み直して、少しずつでも全体像を頭の中に入れてやれ!」
と、2度目の通読に踏み切ったわけです。
スピードが上がったが、結構進まない
ところが、これが中々進まない!
実は、私の仕事が1回目に通読した時に比べて「自動車通勤」の頻度がちょっと上がってしまいました。
当然、車で通勤するときに、本は読めませんわな。
スピードそのものはかなり上がったものの、中々勢いに乗れず…
上巻を読了したのは12月も半ばを過ぎてからになってしまいました。
これはイカン!
ブログで「いつまでにコレをやる!」と決めたら、達成率100%だったので、
このままだと年内間に合わないぞ!
そんなわけで、昨日仕事納めが終わった後、いそいそと読み始め、
ちょっと寝てから、近所のファミレスで朝飯を取りながら、また「ひたすら読みまくる」
という、プチ日本史漬け状態に突入!
近現代史はやっぱり加速が付いた
実は、近現代史は世界史とかなり被るところも多いので、
割とスピードを稼げる部分。だから、ざーーーっと読んでいって、大体分かる。
気を付けなきゃいけないのは、政党とか条約とかの整合関係で、
例えば「日英同盟」なんかだったりすると
日露戦争前の1902年に結ばれたことは案外やるんだけど
いつ破棄されたのか、は覚えていなかったり(答えは1921年の四ヵ国条約で、破棄が決まっている)するんです。
今回の通読は、そういう穴探しなんで、大分スピードが稼げ、
朝から5時間くらいかけて、やっと読了にこぎつけました。
二度目に読み直して気になったこと
前回は通史の流れを追うので結構いっぱいいっぱいだったんですけど、
一回読んで何となく内容は覚えているので、今回は自分が
無意識に気になっていた部分を特に丹念に読んでいました。
それは下巻の日清戦争、日露戦争から太平洋戦争の終結までの話で、
特に政党政治、大正デモクラシーから2.26事件のあたりですね。
これは多分『昭和天皇物語』を毎号読んでいることが大きいと思います。
この頃は、思うところ「民主主義の出来立てほやほや」の時代で
しかも、先進国の資本主義も世界恐慌でガタガタ。
日本は第一次世界大戦で債権国になってはいるものの、
その後の不景気や、関東大震災の復興、世界大恐慌の失策など「国民に飯を食わせるための政策」というところでつまづいているなぁ…と感じます。
政治家は政争に奔走して、政敵の足を引っ張りあう状態になり
財閥は富を蓄積する一方で、国民の経済状況はかなり悪化してきた時期です。
「こんな奴らに任せられん!」と
天皇親政を目指す皇道派の青年将校は「役人」の分際で世直しと称してクーデターを企てる。
統制派は統制派で、頭に血の上った皇道派を排除しつつ、巧みに自分たちが主導権を握ろうとする。
で、政府をないがしろにして、勝手に戦争をおっぱじめて、むしろ腹を空かせた国民は拍手喝采という…
もちろん部数競争をする当時の新聞社も冷静な判断などそっちのけでイケイケドンドン!
現代の状況に近いデモクラシーの危機
昨今のコロナ禍でメディアを見ていると、なんかこの辺のやってる事が似てるよなぁ、と思います。
コロナを煽ると視聴率が上がるからと、トーシロのテレビ局社員が極端な論法でPCR検査をしろ、非常事態宣言は必要だ、と吠えてますな。
で、政治家はというと、経済的な問題にはあまり関心が無くて、デフレギャップがヤバい額まで積みあがっているのに、
与党はカネを出し渋るし、野党はモリカケ桜の責任追及ごっこに躍起になってる。
で、官僚は?と目を向けてみると、
コロナで経済が停滞しデフレになってるのに「財政再建ガー、財政規律ガー」と小賢しくリークを垂れ流し、隙あらば「増税」に舵を切らせよう、切らせようとしてる。
あん時と同じだな、という既視感がバリバリなんであります。
で、おかしいのが、政府に噛みつく輩はなぜか、
「官僚は優秀」という意識が無意識にあるらしく、大竹○ことさんなんかは自分のラジオ番組で
「官僚が優秀なんだから、政治家ではなく官僚にやらせりゃいいんだ」
と独裁政治を賛美するのか?みたいな珍言が飛び出した時は、開いた口が塞がりませんでした。
また、室井○月さんは「政府に反旗を翻す勇気ある官僚が出てきて欲しい」
と2.26事件の青年将校が聞いたら「我が意を得たり」と膝を打つであろう妄言も飛び出す有様。
で、同じ口で「独裁反対!」…もう、訳わかりません(´・ω・`)
歴史は繰り返す、のか?というイヤーな気持ちが
願わくば、現実になってほしくないのであります。
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