最近、料理ばっかりアップしているけど、
本来勉強や読書の話がメインだったはずの当ブログ。
まぁ、主は「料理も学び」みたいな部分もあるし…と言い訳しながら日々アップをしているわけです。
でも、今回は別!これは学びというより娯楽!
死亡フラグ、この「あるある」な世界
先日なんだけど
行きつけのコンビニの本棚を何気なく眺めていたら、こんな本を発見!
死亡フラグって言葉、知らない人いるかもしれないですが、
映画や、ドラマを見ていると「この戦争が終わったら結婚するんだ!」と語った戦友が
あとあと、必ずと言っていいほど死ぬ!とか
映画前半で助けに来たヘリが必ず墜落!とか一人で逃げようとするやつは真っ先に殺される、とか
…お約束の展開ってありますよね。
あれを91個集めたのが、この本。
1ページにイラストと、身もふたもないけど、分かりみが深い解説が付されていて、
もう、1つ2つは思い浮かぶけど、
91個も良く集めたよな…と感心します。
私も色んな本を読んできたけど、バカ度はぶっちぎり。ブラボー!
でも、少しはまともなことも書いておくか…
思えば、この死亡フラグというヤツは
登場人物の死という、劇的なモノをいかに効果的に展開に用いるかという
シナリオライターにとっては腕の見せ所であります。
例えば、黒澤明の『七人の侍』なんかは
最初に殉職するのは、千秋実演じる平八です。
この平八は、腕っぷしというよりも、相手を和ませるムードメーカーな部分を期待されて仲間になります。
特に、仲間集めから村へ向かい、野伏せりと戦うぞ、って侍と百姓が団結するあたりでは
ボケの菊千代とツッコミの平八が主役となって、明るい絡みを入れてきます。
しかし、途中で彼が亡くなると
それまでのムードが一変。
『七人の侍』は一気にクライマックスへと転じる、という具合にです。
…しかしながら、まぁ一般の作品の死亡フラグというのは
制作者が必死こいて想像力をめぐらしたとしても、その前振りは大分絞り込まれてしまう。
また、それこそバタバタ人が死ぬ作品だったりしますと
短歌で「たらちねの」が「母」にかかる枕詞だったりするように
この本に収録したシーンが登場人物の「死亡フラグ」となって連発されちゃうんだろうな、と思います。
なんか疲れた時にすごくいい一冊!
何しろ、深掘りしようにも「あるある」なんで
ネタばれになっちゃうのがこの本の紹介の難しさなんですが、とにかく冷静なツッコミが
笑いを誘う一冊です。下手に理屈をこねるよりも、笑って読むのがこの本には一番ふさわしい。
個人的には「よく集めた!」と努力賞を上げたいくらいなんで、興味のある人は試し読みしてみてはいかがでしょうか?
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