最近、料理ばっかりアップしているけど、
本来勉強や読書の話がメインだったはずの当ブログ。
まぁ、主は「料理も学び」みたいな部分もあるし…と言い訳しながら日々アップをしているわけです。
でも、今回は別!これは学びというより娯楽!
死亡フラグ、この「あるある」な世界
先日なんだけど
行きつけのコンビニの本棚を何気なく眺めていたら、こんな本を発見!
死亡フラグって言葉、知らない人いるかもしれないですが、
映画や、ドラマを見ていると「この戦争が終わったら結婚するんだ!」と語った戦友が
あとあと、必ずと言っていいほど死ぬ!とか
映画前半で助けに来たヘリが必ず墜落!とか一人で逃げようとするやつは真っ先に殺される、とか
…お約束の展開ってありますよね。
あれを91個集めたのが、この本。
1ページにイラストと、身もふたもないけど、分かりみが深い解説が付されていて、
![](https://i0.wp.com/idliketostudy.me/wp-content/uploads/2020/12/08776ee37e8ffff4ce65c2f8882a62c0.jpg?resize=225%2C225&ssl=1)
「金なら払うから助けて!」西部警察で何回見たか…
もう、1つ2つは思い浮かぶけど、
91個も良く集めたよな…と感心します。
私も色んな本を読んできたけど、バカ度はぶっちぎり。ブラボー!
でも、少しはまともなことも書いておくか…
思えば、この死亡フラグというヤツは
登場人物の死という、劇的なモノをいかに効果的に展開に用いるかという
シナリオライターにとっては腕の見せ所であります。
例えば、黒澤明の『七人の侍』なんかは
最初に殉職するのは、千秋実演じる平八です。
この平八は、腕っぷしというよりも、相手を和ませるムードメーカーな部分を期待されて仲間になります。
特に、仲間集めから村へ向かい、野伏せりと戦うぞ、って侍と百姓が団結するあたりでは
ボケの菊千代とツッコミの平八が主役となって、明るい絡みを入れてきます。
しかし、途中で彼が亡くなると
それまでのムードが一変。
『七人の侍』は一気にクライマックスへと転じる、という具合にです。
…しかしながら、まぁ一般の作品の死亡フラグというのは
制作者が必死こいて想像力をめぐらしたとしても、その前振りは大分絞り込まれてしまう。
また、それこそバタバタ人が死ぬ作品だったりしますと
短歌で「たらちねの」が「母」にかかる枕詞だったりするように
この本に収録したシーンが登場人物の「死亡フラグ」となって連発されちゃうんだろうな、と思います。
なんか疲れた時にすごくいい一冊!
何しろ、深掘りしようにも「あるある」なんで
ネタばれになっちゃうのがこの本の紹介の難しさなんですが、とにかく冷静なツッコミが
笑いを誘う一冊です。下手に理屈をこねるよりも、笑って読むのがこの本には一番ふさわしい。
個人的には「よく集めた!」と努力賞を上げたいくらいなんで、興味のある人は試し読みしてみてはいかがでしょうか?
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