貯金から投資を考えたときに、役に立つ参考書

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この記事では『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(以下同書)を読んでみた投資経験者の感想、この本の注意点を書きます。

2015年初版以来40万分を売ったという同書ですが、実際のところ役に立つのか立たないのか?

また、役に立つとして注意点はないのか?などを書いていきます。

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投資の入り口を間違えると悲惨

以前いた元友人の場合です。

彼は為替を使ったトレーディングをしてました。為替スワップと言って証拠金と呼ばれるお金を入れ、証拠金の何倍もの金額を借り、ドルやユーロ、その他の通貨を短時間に買ったり売ったりして利益を上げていました。

通常こういう場合は、早々に有り金を失って強制退場となるのがほとんどなのですが、彼はなかなかにしたたかで、結構なお小遣いを稼ぎ羽振りも良かった。

ところが、とある相場に失敗。きっと、どんどんレバレッジを釣り上げて、ドーンと持ってかれたのでしょう。

それまで築き上げたものを全て巻き上げられて、のみならず証拠金のお代わり(追証)が発生。友人連中に金を借りまくってドロンしてしまい、今でも行方は分かりません。

私も27歳から投資をしてますが、有り金を全て失うことはありません。それどころかささやかながらキチンと利益を出しています。

もちろん友人や親戚に不義理を働いて人間関係を損ねることなく、利益を積み上げています。

2人を分けたものは、身の程をわきまえて、ムリをしないことでした。私は証拠金を積んだ取引はしたことないし、短期に利益を取るために売買を重ねることをしなかった。

ただただ「投資信託を定額で積み立てる」これだけでした。

投資をしない人にとって私も友人も「投資をしている人」と同じに見えるでしょう。

だけれど入り口を間違えるととんでもない所に連れて行かれるのが、投資の世界ということです。

知識ゼロから投資を学ぶなら同書を!

同書は、私が選んだ投資スタイルに近いもので、投資と呼ばれるものでももっとも堅実な手法を紹介しています。

何より、わかりやすい。

貯金しか経験のない人に合わせて、一つ一つ積み重ねていくスタイルです。

読者は同書を読み進めながら実際に講座を開いたり、国債や投資信託を買っていけば、その都度必要な知識を教えてくれるのでムリなく次のステップへ向かえるようになります。

また、投資を考える上で大事なリスクの考え方や、その投資法、人生で大きな出費になる持ち家や保険についての考え方など、幅広いお金に関わる知識をバランスよく入れてあるのも高ポイントだと思います。

投資の古典だとぶ厚くて敷居は高いし、初心者向けだと単純な手法の紹介にとどまりがちですが、この本は分かりやすさと知識の習得のしやすさという相反する事柄のバランスがいいと思います。

まさにゼロから学ぶのに最適で分かりやすい。40万部売れたのも納得です。

本書の注意点

とまぁ、ここまで絶賛してきた同書ですが、最大の問題は、「発行が2015年であり、金融商品やNISA、iDeCoと言った同書で推奨されてたシステムの記述が古いこと」

です。積立NISAの開始は2018年ですからムリもないですが…

またiDeCoにしても2020年から利用できる人が増え、運用も65歳まで可能になるなど改良が加えられます。

しかし、同書で紹介する知識は、それらの点を差し引いても「投資家が覚えておくべき基本のキホン」として充分通用すると思います。

ですから、この本を読んだ後で、積立NISAとiDeCoの関連書籍を探して知識のアップデートをしてください。それが同書唯一の注意点だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が面白かったらTwitterリツイートやシェアボタンでの応援よろしくお願いいたします。

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