この記事では、間もなく一律給付が予定されている特別定額給付金について、誤解が起こらないような説明をしたいと思います。
一人10万円の給付を「困ってないから受け取るの悪い」と受け取りを躊躇ったり、公務員だからと返上する必要がない、
むしろそれは本意とは逆の結果になるってことをご理解いただきたいと思います。
給付金はなんで「国民一律」なのか?
まず、今回様々な縛りを排して給付が一律になったかをご説明します。
一言で言えば、「スピードを重視した」というのが理由です。
中には「困った人に配れ!」という声もありますが、これをやるためには…
①困っている人の定義
②どうやって①の定義に合っているかをチェックするか?
という問題が必ずついて回ります。
①は、例えば「所得が半減した」と決めたら、所得49%減の人は弾かれます。
たとえ、①に該当しても、②の手続きはどうするか?出来高で稼いでいる人は月ごとの給与変動がある場合、どうするか?
しかも、それを自己申告する場合、どういう手続きを取ればいいのか?
コレを全部議論して決めないといけません。
決めても、この一つ一つの手続きを「一人ひとりに」全てやるわけです。
人件費もかかります。給付額からその手間賃も引かれます。
どんどん、給付が遅くなり、額もショボくなるのです。
今の給付金は、「困っている人」に出すスタンスだと、この手続きをする前に持ち金が無くなって生活が崩壊しかねない人たちですから、何ヶ月も待ってられません。
しかし、対象を絞ればこの手続きが何ヶ月もかかる。
従って、対象を絞り込まないで困ってない人にもまとめて払った方が早い、とこういう理由なのです。
給付金を無駄にしないために使う!!
それでも「なんか悪いから給付金を返上しよう」と思っている人もいるようですが…
その行為、貴方の尊い意志を無にする行為です。
給付金はどんどん使いましょう!
目的は問いません。というか、それこそ給付金のいいところなのです。
お金に色は付いていません。
使われながら社会を循環し、様々な人の生活を潤します。
これを返上して国庫に戻してしまうと、なんの役にも立たない。
ある人は生活の足しにしてもいい、欲しかったスマホやゲーム代に当ててもいい。
もうちょっとお金を足して買い物したら万々歳です。
あまりおススメではないけど貯金する人がいてもいい。銀行を通して社会に還流しますから。
タンス預金は、どこも回らないからちょっと困るけど…
とにかく総額13兆円を市場に循環させて今脳死状態の社会の様々な方向にお金を輸血する必要があります。
給付金はだから逆を言えば「国でお金を出すからあなたが困ってたら足しにして!余裕があるなら応援したいところにお金を使ってください」ということなのです。
返上なんて、とんでもない!
より給付金を活かすために「消費税減税」が必要
ここで、給付金をこの形で生かすために最大の障害は「消費税」です。
消費税は、いわば買い物の度に政府が取る「お金の通行料」のようなもの。
今なら10%なり、8%なりが一回の取引で国の金庫に納まることになります。
仮に10万円が消費税を抜いて回った場合…
仮に全部10%の税率で10回の取引をすると、市場に残るのは
0.9の10乗で≠0.34=34%
なんとそれ以外の66%が目的に反して政府に帰ってきてしまうのです。
お金を世の中を循環させて支えようと、給付金に舵を切るなら、その邪魔をする消費税を下げるのはむしろ当然、なのです。
ですから、これから政府は消費税減税、出来れば凍結を真剣に検討することになると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が面白かったらTwitterリツイートやシェアボタンでの応援よろしくお願いいたします。
コメント