面白くて分かりやすい『マンガ 老荘の思想』

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先日、何気なく手に取った『マンガ 老荘の思想』が面白かったので記事を書いてみます。

私、以前講談社学術文庫の『老子』は読んだことがあるのですが、イマイチぴんと来ませんでした。

しかし、このマンガはイメージがしやすくて難しい言葉もあまりないので理解がしやすいです。

最初の一冊に試しで読んでみるのもいいかもしれません。

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まず、老荘思想ってなんぞ?

老荘思想は春秋戦国時代、紀元前の中国で生まれた思想です。

当時は中国大陸には大小さまざまな勢力が入り乱れる乱世で、「どうしたら世が収まるか」の思想が百花繚乱しました。

法律によって治める「法家」やより古い周の時代を見本とした「儒家」など、そのバラエティは数多くありました。

そんな中で、

何者にもとらわれない生き方を良しとする『荘子』と

変転する時代の流れにとらわれず、内省と状況判断を重んじる『老子』がこの本の主題です。

私の大好きな人物に太平洋戦争の終戦内閣を率いた鈴木貫太郎さんがいますが、

彼も、『老子』を終生愛読していたそうです。

マンガなら分かるだろ!?

が、しかし…

この2冊、とにかく分かりにくい。

かみしめれば滋養のある言葉が詰まっているのでしょうが、難しい。

老子も読んだが、「(。´・ω・)ん?」と分かったような、分からないような。

最近はそういう時に無理にくらいついて力業で読むようなことはしなくなっているんで…

マンガを見つけて読み始めました。

マンガだと、イメージがわいて分かりやすいし、何よりイントロダクションで「こんな感じだよ~」って4ページくらいでまとめてくれてる。

全体像でつかめりゃ、あとはマンガパートの出番!これまた読みやすい。

サクッと読めて、なるほどなるほど…

しかし、分かっても納得できない部分もある。

例えば、老子の「学問や知識は憂いのもと!」なんて言われても「読んで学んで、考えて」なんてブログを運営している私には「は?」という第一印象。

ただ、これもよーく考えてみれば…生半可な知識を振り回すのではなく、

周りの状況を法則に従って判断しなさい、過信は禁物なんだよ…と言ってるってことかなぁ、とか。

マンガでも色々考えるところがある。

活字だと読んだつもりで意識も上がってこなかったことが、マンガだと考える余地が生まれるってのはレベルに合ってるのかな…

ただ、上記のように読者に色々なことを考えさせる余地を残しつつ

予備知識とかの難しい部分をマンガとかで説明して省いた本書は、入門書としては便利。

このシリーズには、孔子や孫子、菜根譚といった中国古典のマンガもあるので、これから読んでみたら面白いだろうな、と思います。

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