今日、ツイッターで仲良くしてもらってるマンガ家さんが反論していた。
反論していた引用元のツイートは以下の通り。
社会人にもなって少年漫画を読んでいる人は仕事ができない人が多いです。
生産性の高いビジネスパーソンは漫画ではなく本を読んでいます。
毎日漫画を読んで無意味に時間を潰す人と、毎日本を読んで知識と知恵をつけていく人。差はどんどん開いていきます。
漫画を読んでいる人は危機感を持つべきです。
うーん(´・ω・`)。今時珍しいな、こういう人。
まぁ、私も割と本を読んでいますが、マンガも好きだしよく読む。
こういう事には0-100なんぞはありえない(あるという人はそんなに賢くない)んで、なんでそう思うか書いてみることにします。
活字にも色々ある
まず、言いたいのは活字の本にだって暇つぶしレベルのモノがいくらでもある、という当たり前の話。
例えば私が昔ハマった大藪春彦とかね。
読んだ方なら分かると思うけど、あの人の小説のほとんどは銃と車と飯と女しか書いてない。
また、しっかりした本だったらいいんじゃないか、という人もいるけれど、これも読みかたでね…。好例になるのが、ドイツ第三帝国総統のアドルフ・ヒトラーですわ。
【参考記事】
このお方の何がマズイって「自分に都合のいいところだけを引っ張ってきて、持論を強化することしか興味がなかった」こと。いわば、ドンドン「俺スゲー!」の独りよがりルートに行っちゃう。
たしかに、一流の仕事をする人の中には読書家の人、いますよ。それは否定しない。
だけど、読書家すべてが一流の仕事をするとは限らない。私なんて、人から見れば読書家(自分は愛書家だとおもってるけど)に見えるけど…ねぇ(´・ω・`)。
本好きの私が自分で言うんだから、間違いないよ。うん。
マンガもアリ!要は内容をどれだけ自分に刻み込むか?
本が万能でなく、読み手の間違った読みかたが却ってその人の固定概念を強化する、という危険に触れたところで、次の話。
マンガは低俗、という半世紀前の化石みたいな主張を考えてみる。
これに関しては、元ライブドアの堀江貴文さんが結構いいことを言ってるんで、かいつまんで説明すると、
「マンガは絵と文字を効果的に配置した情報量の多いメディアなので、何かを学ぶ際にはマンガを読めばいい。これからは、知的財産のマンガ化がメインストリームになるだろう」と
『努力するな、マンガを読め』という本で述べている。
とはいえ、そこはホリエモン。この主張も極端で、かなり尖がってることは間違いはない。
だいたい、塀の中のお勤めしている間、ネット出来ないから本を1000冊読んでたと言ってるご仁ですから。証拠も本にして出してるし…
そんなわけで、マンガばかりを全肯定するわけにもいかんけど、でもマンガは便利だよ。
『少年少女日本の歴史』なんて、あれ全部覚えたら大学受験も結構視野に入るレベルだし。決してレベルは低くない
【参考記事】
そこまでやらなくてもザっと読んだら、大筋がつかめてメチャクチャ便利。
司馬遼太郎読んで、歴史が分かった風になってる「歴史好き」よりかは、正確な内容を頭に入れられると思う。(ここで言いたいのは司馬遼太郎は史実を書く歴史家ではなく、歴史を下敷きにエンターテイメントを書く「作家」だということです。司馬ファンのみなさま、悪しからず)
それに時代が離れたことを理解するのにはビジュアルも結構大事でしてね…活字オンリーだけでなく、絵も使ったマンガは結構勉強には使えるんですよ。
自慢じゃないけど、私ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』はマンガで読みました。
ストーリー知ってないと話にならないしね。逆に知ってりゃいい、という時はマンガが便利なんです。
要は使い方だよ、使い方。
とまぁ、活字の本でもこういうデメリットがありますよ、マンガにもこういういいことがありますよ、とツラツラ書いてきたわけですが、
要はね読む人の要領、これだと思う。活字を全肯定もしないし、マンガを全否定もしない。
マンガすべてが暇つぶしなわけではなく、活字が全部役に立つ、なんてこともない。
本好きだから言わせてもらうけど、ビジネスで成功した人に読書家がいるってのは、役に立つ以上に好きなんだよ、読書が。
ある人がゲームに熱中するのが、本に置き換わっただけだと思う。その人が出世した。
なんでだろ、と思うと「本好き」だと何となく納得しちゃう。
まぁ、読書で勉強するのは悪いことじゃないけど、それだけが道じゃない、と思う。
例えば、それが落語であったり、映画であったり、マンガであったりしても一向にかまわない。
学校は出たんだから。ルールは自由。
色んなものに触れて、それぞれのいいところを吸収するくらいの柔軟性を持ってた方が、世間じゃ圧倒的に強いと思うんだよね。
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