明治天皇のエピソードをXで投稿すると、みんな一様に驚くのが「すっごいお茶目」である。
もちろん、表に出る時代ではなかったので、身近で仕えた人間の証言を読むことしかできないが
それでも、陽気で楽しい明治天皇の姿は、彼らの証言から十分に感じる事ができる。
ところで、私がタネ本にしている本の中で、最も読みやすい一冊を挙げておけ、というと、これは米窪明美さんの「明治宮殿のさんざめき」を第一にあげておきたい。
おすすめポイント1:現代の目から解説するので分かりやすい
この本の何がいいかというと、まず現代人の目から明治宮殿の様子を読むという視点が分かりやすい事。
私も結構、明治天皇関連の書籍を読むんだけど、一番難しいのが、宮中のしきたりとかで、聞き書きでも、私には分かりづらいエピソードも結構ある。
米窪さんは、NHKドラマ「坂の上の雲」の宮廷シーンの時代考証を担当した人で、当時の事情に明るいだけでなく、
現代人として分かりにくい所をちゃんと解説をいれてくれるのが本当にありがたい。
おすすめポイント2:季節に合わせた日常がのぞき見できる
また、この本では割と晩年の明治帝の日常ではあるが、漏電火災が心配だからとロウソクを用い、女官を源氏名で呼ぶ日常を
一年を通して書いていく、宮中絵巻のような日常が実に面白い。
「明治天皇プロデュースお花見会」を計画し、県知事たちを外に送り出しておかしい顛末を手を叩いて喜ぶ明治天皇や
夏には、本の虫干しに使うソリに切ったスイカを山とのせて、みんなで食べよう、と配り歩かせる姿。
扇風機にハマって、執務室に置いて風にあたる様子、
秋の大演習になると、夫が留守になるので、皇孫たちを宮殿に呼んで皇后(昭憲皇太后)が孫たちにメロメロになっている姿
シャツの空き箱を開いて作ったメモ帳に、X の投稿でつぶやくように、短歌を書きつける明治天皇の姿…などなど、
季節季節で繰り広げられる日常を垣間見られるのが、すごく面白い。
おすすめポイント3:入手が超簡単
おすすめポイント3つ目は、入手がすごい簡単なこと。
私は、関連書籍をみんなにおススメするんですが、絶版本だと中古価格が上がってしまって
おいそれとは手が出せない値段になってしまう事が多いのです。
しかし、同書はもう絶版になっているのですが、入手に関してはその心配なし。
…というのも、kindle 版で電子書籍として出されているからです。
kindleだと、価格もすごく抑えめですし、スマートフォンやタブレットでアプリをダウンロードすれば、そこからも読めるのもポイントです。
明治天皇というと、歴史の教科書で大日本帝国憲法の発布をした時の絵とか、なんか歴史の彼方にいる厳めしい人物…というイメージがある人が多いはず
そんな明治天皇の意外過ぎる一面を楽しむ事ができる同著をぜひ、一度読んでみて欲しいです。
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