最近はネットを利用していると色んな広告が出てくるようなご時世ですな。
で、私もずーっと見ているうちに気になるようになったのが、このマンガ。
一時期やたらめったら出ていたせいで、ずっと気になって仕方が無くなり無料マンガでチラ読みをしましたわ。
yatoyato さんの「恋人以上友達未満」。
試し読みでは「ふーん、元共演経験のあるAV男優とAV女優がお見合いしたんだ」と分かってそれっきりだったんですが
「その後どうなったんだ」と思ったら、もう単行本4巻まで出てたんです。
それで、なんの気なしにkindle版で1巻を買って読んでみたら、夢中になって読み進み
その日のうちに4巻まで一気読みしてしまいました。
このマンガ、面白いなと思うのは「認識のギャップ」なんですよ。
オラオラ系のカンブリア牧こと花丸正樹は、お花大好きな落ち着いた好青年で、マメな世話焼き系。
逆に清純派AV女優だった吉良木ららこと木村宮子は、どっちかというといい加減でぶきっちょ、女優を目指して上京したけど夢破れ、AV女優で結構売れたけどそれも長続きしなくて、自宅でニートやってるみたいな。
仕事の時のお互いのイメージが強烈で真逆だったから、さぐりさぐり「お付き合い」する感じが
仕事で肌を合わせたことのある2人だけど「ホントはこんなところがあるんだ?」となんとなく、さぐりさぐりなお付き合いがメチャクチャに面白い。
また、お互いのAV時代を知っている2人と、そのことを知らない周りの人たちの認識のギャップがこれまた面白い。
「お見合いしてからエッチしたの?」とか聞いてきた恋バナ大好きな親友に「やってない!」と否定しつつ
仕事ではやってたりするから、心の中で「隠すどころか探せば観れるよ…」と心の中でつぶやいていたりするのが、
読んでて「あははは…」と思ってしまいます。
ただ、面白いのがそういう2人の前歴を知らない人が本人の話を聞くと、ものすごくイメージって変わるなという、発信者と受信者のイメージのギャップでして…
仕事で年中、人に向けて文章を書いていてもそうなんですが、「そんなこと言ってないよ」と受信側の返事に小首をかしげる経験のある私には、非常に面白い。
…たとえば。
夢に向けて邁進し、ちょっとまぶしく見えていた花丸くんに
誕生日プレゼントをあげたい(けどお金がない)んで、花瓶を手づくりしようと思い立った宮子さん。
焼き物の先生(恋バナ大好き)に「思いを込めるとすごくいい出来になるのよ」と言われて、
花丸くんとの思い出話(といっても、カンブリア牧と吉良木ららの初共演の話を思いっきりぼやかした話)をぽつりぽつりと話すところなんかは
「認識のギャップ」の極みだったりしまして…
初めてのAV共演での話が、ものの見事に青春グラフィティに誤変換されるのが、おかしくも「なるほど、そう解釈できる」と笑ってしまったり。
そのチグハグさが、イチイチ毎回爆発していくのがたまらない魅力だったりします。
本来だったら、色々知ったうえでのステップのエッチが、お仕事で一足飛びに経験しちゃって
だけれど、素の相手を少しずつ知るステップを追っかけでやりながら、お互いの良さを感じたりする花丸くんと宮子さん、2人の姿はかわいいですよ。
で、またそれを単なるウブ(ウブはウブだと思う)なカップルだと勘違いしている周りとのドタバタな光景がおかしくて、すっかり45歳は沼ってしまったみたいでして(´・ω・`)。
こんな面白い作品が読めたんだったら、たまにはウザいネット広告も褒めてやらねば…と思ったりもしてます。
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