なんか、毎回大好評で本当に嬉しい「しくじり英語学習法シリーズ」。
今回は、語学学習の大定番『NHKラジオ講座』について書いてまいります。
自分は、NHK基礎英語3を一年間、入門ビジネス英語を一年間やったことがあります。
どちらも、英語の学習法に開眼したそのあと、なんですが。
それ以前にも色々な講座に手を出しては挫折してます。
それが、そのまま「NHKラジオ講座べからず集」みたいになるので、失敗談を披露し、その後1年を続けた方法も合わせて紹介し、この優れた教材を使い倒す方法を考えてみたいと思います。
*ちなみにこの記事に出てくる講座名は当時の名前をそのまま使用します。
全然やさしくない『やさしいビジネス英語』に悲鳴を上げる
とりあえず前回紹介したとおり、一浪でオーソドックスな学習法を徹底したことで、
無事大学生になった私は、「せっかくここまで勉強したのだから」と英語学習の継続を決意しました。
しかし、これまでの記事を読んでもらった人ならお分かりですが、
レベルに合わないものを片っ端から手を出し、力を付けるどころか伸びが止まったといった事態に陥ります。
NHKラジオ講座でも、やはり同じ
しくじり①、レベルに合わないものを選び、難しすぎて挫折する
を経験しました。
ただ、今回は少しだけ弁護させて下さい!
この時選んだのは「これをやればTOEIC900も夢ではない!」と言われていた『やさしいビジネス英語』という講座です。
このタイトルがくせ者で、実はこの講座メチャクチャ難しい。
当時の学習者たちも、
「ちっともやさしくないビジネス英語」とか、「これがやさしいならどんな状況もこなせるビジネス英語」とか呼んでいたのを後で知り、プッと吹くと同時に
「そうだ、そうだ」と共感しました。
「これをやればTOEIC900点も夢ではない」も、正確に言えば
「これをこなせるのはTOEIC900くらいないとムリ」の裏返しだったりするわけです。
それで、一冊買ったものの、次の月はテキストを購入しませんでした。
その点では、ムダ金が380円(多分)で済んだのは幸運ということでしょう。
レッスンをためて自爆!!
次に手を出したのは今でも同講座の看板でもある『NHKラジオ英会話』
ただし、当時は今よりもずっと難しかった。名前は変わりませんが、様々なバラエティが増えていく、その前のころです。
歯ごたえのある授業が魅力でした。
ただ、当時は大学の飲み会や、アルバイトが夜。「忙しいから」とついつい飛ばしてしまいます。
で、一日、二日とサボると、戻ってこれなくなる。
週末に、その週の放送をまとめて放送するので、最初はそこで
まとめて消化していましたが、1日15分でも、一週間分だと1時間ちょっとにもなります。
密度の濃い番組だけあって、まとめて聞いていると、メチャクチャしんどい。
だんだん「もういいかな~」とサボるんです。
NHKのラジオ講座は本放送のほかに、その日に再放送がありましたから、やればできたはずなのに。
しくじり②、毎日15分のラジオ講座を溜めたら一週間分を一気に聞かなきゃならず、メチャクチャハードで自爆。
1日15分の放送の意味を分かってなかった
そもそも、なんで放送が1日15分であるのか。
テキストが見開き2ページ(解説を含めると6ページ)しかないのか、を全然理解していませんでした。
さっくり聞くだけじゃあの講座はカルチャーセンターの英会話教室と同等以下の効果しか得られません。
あれは15分で「1日分を復習するのに、負担がかかりにくい分量」という方向から逆算されて作られています。
だから、復習をしっかりして、今日の分を定着させる努力が、視聴者に求められているということなんです。
だから、15分番組を聞いて「放送終了、勉強も終了」では、学んだ内容が定着しません。
定着しなけりゃ、手ごたえを得られないし、モチベーションも起こらず続けられない。
しくじり③、復習をせず聞きっぱなしにして、放送の内容を定着させなかった
一年間、放送を聞き続けられた時の勉強法
とまぁ、3つのしくじりポイントを挙げたわけですが、
逆を言えば
①レベルにあった教材を使い
②毎日欠かさず受講し
③受講後は定着するため復習を行う
努力をすれば、必ず力が付くのが、この講座とも言えます。
中学英語のテキストを500回音読する訓練をした後、いよいよかつてのリターンマッチとして
NHKラジオ講座を受講することにしました。
運のいいことに当時はラジオ放送だけでなく、
インターネットでの番組のストリーミング配信も始まり、「時間を決めて勉強する」のにさらに好都合になっていました。
だから、帰宅後前日放送分を視聴し、一時間の復習をきちんとして…といった一日のリズムを作りやすくなりました。
また、最初はラジオ英会話をやっていたのですが、どうもしっくりこないので、
思い切ってワンランク下の『基礎英語3』に切り替えたのも大きかったと思います。
これは、中学3年生レベルなんですが、音読を繰り返すにはこのレベルは本当に手ごろ、
そして「教科書では中々お目にかかれない表現」も結構ちりばめられていました。
当時、家庭教師をしていた友人に、「この和文を英訳して」と遊びで訳してもらい
実際の英文で答え合わせをしてみたことがありますが、
「こう言うのか。自分の考えた文と全然違うな」と友人が感心していたのを思い出します。
で、一年間基礎英語3をじっくり練習しながら
次の一年は満を持して『入門ビジネス英語』に移りました。
この講座は『やさしいビジネス英語』があまりに難しすぎるので、同講座を『実践ビジネス英語』と改題。
講座そのものは残し、それよりもやさしいレベルで、ビジネスのやり取りを学ぼうというコンセプトで作られた講座です。
英語は高校レベルながら、外資系企業に移籍をした主人公が仕事をするシーンを舞台にしており、
どちらかというと学生チックだった『基礎英語3』の世界よりも年齢的に合ってたと思います。
で、これを一年やって、さらに一年やろうかと思ったら
放送内容がそのままもう一年分流れるというので、前回のテキストをそのまま使い、さらに音読を重ねていきました。
今でも、記念にテキストを取ってありますが、このボロボロっぷりを見れば、
どんだけやりこんだかが分かると思います。
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