「決断」が日本とトルコを結び付けた~日本人必読の短編マンガ

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ロシアとウクライナの戦争(とあえて言うけど)は予断を許さない状況です。

ウクライナはロシア軍に対して主導権を握っていますが、ロシアもしぶとくて困ったものだと考えてしまいます。

キッシーが、ウクライナ訪問をするそうですが「お土産」の一つでも持っていけよと

個人的には考えてしまいますね。

さて、そんな中私は今日休暇を取り、体調を整えることに専念しようと思います。

静養してても、何か本を手に取りたくなるのは常でして…久しぶりにこのマンガを読んでみました。

石川雅之さんの『Teşekkür ederim』ってタイトルの短編です。

トルコ語で、ありがとうって意味らしいです。

石川さんは昔、『もやしもん』にメチャクチャハマってて、

この短編がモーニングに掲載されたときは「もやしもんの作者がまた新しい短編を出したんだ」と思って読んだんですよ。

いやぁ、感動しちゃって…後でkindle版が出たので、早速110円で購入してiPhoneに入れてあります。

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このマンガのテーマは「決断」

冒頭には、もやしもんの菌どもと一緒に月が登場し、こう語り始めます。

人の生活というのは日々「選択」の連続であろうと存じます

しかし時に選択肢が存在しない場面に直面することがあります

一択です

そしてそれを行わないことはすなわち「あきらめる」事

今からわたしがお見せするお話は

そんな「一択の」決断を下した人たちがつむいだおはなし

太陽をシンボルに持つ国の人と月をシンボルに持つ国の人が

決めて行動した事がやがて国同士を結びつけます。

と語ります。

1895年ーエルトゥールル号遭難事故

そして話は嵐の中、崖を這い登る外国人の姿から物語が始まります。

1895(明治23)年9月16日

トルコ帝国の軍艦、エルトゥールル号が現在の和歌山県東牟婁郡串本町沖にある

紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難

700人近い乗組員のうち、生き残ったのが60人ちょっとという大惨事でした。

これが世に言う「エルトゥールル号遭難事故」です。

そしてこの救助と介抱に当たったのが、今の串本町に住んでいた日本人。

明治時代だからまだ貧しい時代に、さらに輪をかけた寒村ですから豊かなわけはない。

でもニワトリや食料、薬など出せるものを全て出して

親身に生存者の救護に当たりました。

また、犠牲者を最後の1人まで探し出そうとその後も必死の活動に当たったそうです。

明日の自分の生活より、今目の前で困っている人たちを救う「決断」で60人の遭難者の命を救ったわけです。

彼らの献身的な救助で生き残った人々は

日本の軍艦金剛と比叡で無事にトルコに帰還しました。

1985年ーイラン在留邦人を救出

時は流れて、1985(昭和60)年。イラン=イラク戦争

イラク大統領サダム・フセイン(当時)は、

24時間以内にイラン上空を飛ぶ飛行機に無差別攻撃を加えると宣言。

イランにいる在留邦人を何とか救出しなきゃいけないのに

法律の壁で自衛隊機を出せず、日本航空も国の許可が下りずに身動きがとれなかった。

そんな手も足も出ない状態になった日本の代わりに、

テヘランの邦人保護に飛行機を出したのは、なんと第三国であるトルコ共和国でした。

イランの在留邦人の帰国を伝える当時の新聞記事

在イランのトルコ人は陸路で帰国したそうですが、日本人優先で空路を使うことに異議を唱える人はいなかったそうです。

「エルトゥールル号の恩返しをするのは、今しかない」

と国を挙げて決断してくれたからです。

決断の時は近づきつつある…

その後もトルコ地震の時には、トルコ航空に搭乗して難を逃れた人々や、日本政府の支援が送られ

我々の記憶にも残る東日本大震災の時にも、トルコは真っ先に救助の手を差し伸べました。

情けは人の為ならず、というけど

結局国も人の集まりで、その国は国民の一人ひとりから成り立っているということですね。

今、ホントに世界はきな臭くて、日本も「決断」を迫られていると思うのですが、

過去のこういった出来事を、40ページ足らずの珠玉の短編を読むことで

改めて思い返すことも決して無駄ではないと思うんですよね。

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この記事を書いたのはこんな人です
とーちゃん

活字中毒歴30年超。どんなことでも面白いと思ったらやっちゃう性格でそれが今の仕事でも結構活きています。
年間50冊くらいの読書に加え今ハマっていることは中学校英語のやり直しとブログ執筆。
「頭は生きている間は進歩するだろう」と常に勉強を続けています。学習支援のボランティアに従事してたこともあります。姪っ子命の伯父バカ。

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読んで学んで、考えて〜フェイクの大海を泳ぎきるために

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