その昔、深夜によく見ていた番組がNHKアーカイブスという番組で、
むかしのドキュメンタリーやドラマなんかを発掘して紹介する番組だった。
そこで、私が釘付けになったドキュメンタリーがあった。
昭和39年10月25日放送「現代の映像 特命試走車」である。
世は自動車輸入自由化に向けて、海外メーカーとしのぎを削る時が近かった、昭和39年。
自動車メーカーは、自社の自動車の性能アップ→ラリーでの好成績が売り上げを左右する。
そんなわけで、新車種の開発には年間100億(当時のですよ!)が使われ、その開発には社長以外、重役でも担当以外は、一切触れられない…
すごい世界でしょ?でもさぁ…
そんなすごい機密なのに、なんでNHKのカメラが入っているの?…とは考えてはいけない。
ちなみに、カメラが入ったのは、今潰れそうで話題の日産自動車。
「技術の日産」ですからなぁ…、あ、これ1964年かぁ。
当時は「技術のプリンス自動車」だった(´・ω・`)。
この放送の2年後、1966(昭和41)年に同社は日産と合併するのでまだ…とは考えてはいけない。
このドキュメンタリーの主人公は難波靖治氏。のちのNISMO初代社長を務める人物である。
この人が中心となって、新型エンジンの開発、テストを行っている。
で、この人たちがテストを行っている実験場は、自衛官あがりの警備隊が四六時中巡回しているというものものしさだ。
…そんな所になぜ、カメラが入っているのか…それはさておき。

警戒に励む警備隊
警備隊があっ!?とばかりにテストコースに近づく機影を発見!!
タイミングよく飛んでくるヘリコプター!「退避!退避!!」と警報はなる、ランプは光るの大騒ぎでテストカーたちは屋内へ引っ込んだ。
…こんなに厳重な警戒の中、開発されていたエンジン。
スピードは性能…レースに勝つのは至上命題、とカメラの前で時速250キロを出せる高性能エンジンの極秘プロジェクトが始動した。
すげーよな。担当重役しか知らないプロジェクトを電波に乗せるって…。
…などと、考えてはいけない(´・ω・`)。
そんなエンジンを走らせるドライバーたちも、普段から水を抜き、縄跳び(バランス感覚を取るのにいいらしい)に励む。
のみならず、北海道を飲まず食わず、眠らず走る!!
いや、飯を食えよ、ちゃんと寝ろよ…とは、言ってはいけない。自動車開発競争は過酷なのである。
まして、そのエンジンの性能を十全に引き出すのがレーシングドライバーの任務である。
根性の足りんやつは、難波課長からカミッカミの叱咤激励が飛ぶ!
お、お前らたるんるんじゃねーか!
オリンピックの選手だって4年に1回の成果のために練習している。
我々は毎日毎日が勝負だ!しかも世界が相手だ!!
飲まず食わず、眠らず24時間突っ走るぞ(支離滅裂だけど要約)
…チョットナニイッテルノカワカラナイ(´・ω・`)。
そんな難波課長のムチャ振り、もとい叱咤激励に、
死んだ魚の目…じゃなかった、神妙な顔で聞き入るドライバーたち。

…セリフの練習位してくれよ、課長(´・ω・`)。
まぁ、こんな感じで、過酷なテストが続いている時に、家族は何をやってるかというと
ダンナがいない会社の運動会で、むなしく手を叩いている、という…

旦那さんはいないのに、会社の運動会に参加する奥さま
…こんな、血のにじむような努力を人知れずおこなう彼らに、栄光は訪れるのか?
そして、名前までさらして開発を目指した、X-250T型エンジンは果たして完成するのか!?
その結末は、ぜひこちらを見て、確かめていただきたい(´・ω・`)。
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