遅まきながら、最近YouTubeチャンネル『ゆる言語学ラジオ』にハマっております。
このチャンネル、「言語学の二歩くらい手前の知識が身につくラジオ」を目指しているとうたっているだけに
言語学の観点から普段見過ごしがちなことを、分かりやすく教えてくれるのが知的好奇心を掻き立ててすごくいいんですよ。
で、今回紹介したいのが英語の「5文型」についての動画。
この内容を見てて、そうだったのか!という驚きが連発。
英語が苦手な人にぜひ知ってほしい「5文型のイメージ」が盛り込まれていて、「高校のときコレを知っていればもっと英語が分かるようになっていたかも」と死ぬほど地団駄を踏んだ次第です。
今、私は中学校レベルの英文を読み込んで、英語のイメージを定着させようとしているわけですが、この文型の読み解き方は、私の学習にも即役立つので、まとめてみました。
*なおどんなことでもそうですが、例外はあります。詳しくは動画をご覧ください。
第1文型(SV)…意味はほとんど「移動」か「存在」
文章が「主語(S)+動詞(V)」で構成される第1文型の英文
例えば、I go to school.は I が主語 go が動詞。to school は go を修飾する副詞句(M)といった案配です。
これは、基本「移動」か「存在」を表すとざっくり説明できます。
だから、revolved(周回する)という単語が分からなくても
The earth revolves around the sun. を見ると、SVMの文構造なので、
地球は太陽のまわり(にいる or を動く)にイメージを絞り込めるというわけです。
第2文型…動詞は「つなぎ役」
第2文型は「主語+動詞+補語」のSVC構造を持った文です。
補語は「名詞を動詞の力を借りて説明する存在」。例えば
I am a student . という文は Sの”I”= Cの”a student”と解釈することができる。
ちょっと工夫がいるのは変化や存続のニュアンスが入る一般動詞で
The leaves turned red. (葉が赤くなった)だと、上のイコールではなく変化するニュアンスが付加されます。
第3文型…一番多いマジョリティ文型、単語力勝負!
第3文型は「主語+動詞+目的語」のSVOの形を取ります。
一番多いので「これ!」という対応が取れず、したがって最も重点的に覚えるべきは第3文型を取る動詞の意味だ!と動画では言います。
ただ、ここでもすごく役に立つ知識が挟まっていて
I think that he is good at speech. のような文でSとVの後ろに that 節が来ると、それは大体「発言」か「思考」にザックリ分けられること
例えば、中学校レベルの英単語で書かれた文でも
I experienced that Horimoto is good at speech. という文に出くわしたとき…
これが「主語が~と言った」か「主語が~だと思った」だには、まずたどり着けるということです。
experience は「経験する」という意味ですから、そのニュアンスを若干拝借して
「堀本はスピーチが得意だと(経験して=実際に聞いて)分かった」というニュアンスだと分かるわけです。
前半戦の3文型はここまで。ぜひ実際の動画を見て、面白さを体験してみて下さい。
第4文型…O1がO2を保有している
ここからは、後半の動画の内容になります。
主語+動詞+目的語(人)+目的語(物)の形、「S V O1 O2」 をとるのが第4文型。
このポイントは人を表すO1 とモノを表すO2の関係。
端的に言ってしまえばO1がO2を持っているイメージが基本です。
It save me 10dollars to buy this TV. (テレビを買ったら10ドル分節約できた)なら me が 10dollars を持っている状態を保てた、という意味になり
Smoking does us harm.(喫煙は害がある)なら us が harm(害)をなす、という意味になります。
なお、この「人がモノを持つ」というイメージが英文に微妙なニュアンスをもたらす例として
「私は息子に物理を教えた」という2つの文が挙げられています。英語にすると
①I taught physics to my son.
② I taught my son physics. の2パターンが作れますが、
②は my son が physics を持っている(体得している)という第4文型のニュアンスが付加されてより教えた内容が身になっているイメージがかかってくる、という話に「なるほど」と膝を打ちました。
第5文型…OとCが主語述語の関係が成り立つ
第5文型は主語+動詞+目的語+補語の「SVOC」の形になります。
例えば、I saw him crossing the street. (彼が通りを横切るのをみた)なんかがそう。
この場合は、OとCには主語述語の関係(主述関係)が成立していると考えると分かりやすい
つまり、上の文だと him crossing the street の部分が He (is) crossing the street というもう一つの文が埋め込まれている、と考えると分かりやすいということです。
そして、こういった第5文型の文は、主語を副詞扱いに訳し、目的語を主語に、補語を動詞に置き換えて訳すと便利です。
The news makes me happy. は直訳すると「その知らせは私を喜ばせた」になりますが、
「その知らせを聞いて『私はうれしかった』」とひっくり返して訳すと分かりやすいとのことでした。
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