昔の英語の勉強で「時間のムダ」になった学習法をゲロって、
「ばっかでー!」と笑い飛ばしてもらいつつ
後進の方の反面教師に役立ててもらおう、というこのコーナー。
前回は英語雑誌でしたが、今回は単価が安いので一時期教材として推奨されてた『英字新聞』を取り上げます。
英字新聞で英語をマスター!…できず!!
私の高校の図書室に『英語の学び方』という分厚い学習指南書がありました。
私がその本から学んだノウハウに
英字新聞の社説を使った語彙力アップの方法がありました。
大学受験が終わって、後先考えずにネイティブ並みの英語力を目指した私。
この勉強法を実践したわけです。
やり方は、
①英字新聞を買います
②OPINION欄のEditorial(社説のこと)を大学ノートの左側に貼ります
③ノートの左側に、右側の記事で分からない単語を辞書で調べて、書きこんでいきます。
④よーく、記事を読み込んで、完全に理解出来たら新しい社説を同じようにこなします。
というもの、早速やりました。
すると何が起こるか?
①ひたすら単語を辞書で引きまくることになり、1行に二つも三つも四つも(以下略)、分からん単語が出てくる出てくる!!
②あと、どんなに引いても出てこない単語もチラホラ。結局何を書いてるのかもアヤフヤに。
③そうすると嫌になって、「記事が合わない」と新しい社説を新しいノートに貼り、心機一転!
④、①に戻る。
の無限ループです。
しかし、当時の私はあれだけしっかりした学習指南書が間違いを言っているとは思えず、
なんと、この勉強法を2、3年ゴリゴリやってたわけです。得られた結果はほぼゼロ!
今ならわかる!どうしてこうなったか?
あの時は言われたことをよく噛み砕きもしないで、旅順要塞攻略戦の突撃のようなことをしたおバカな私。今ならすごいわかります。
それを説明していきますね
しくじり①単純に語彙力が足らなかった。
当時、大学受験を終えたばかりで多少のボキャブラリーはあったものの、多分当時は英検二級レベル(大学1年の時に取れたから)
これじゃ、全然足らない。
もっと、DUOや単ピー(当時はまだなかったけど)みたいな単語集をゴリゴリやってとりあえず、手持ちを増やすのが正解だったと思います。
しくじり②背景知識をまるで理解していなかった
時事英語を読む時大事なのって(日本語でもいいから)概要を掴むことだと思います。
当時の私、落合信彦のひたすら偏った国際政治知識しかなくて、新聞小馬鹿にしてましたから、そんなものあるはずない。
辞書を引いても出てこない単語って、時事用語なんですよね。
例えば、「公定歩合」を知らないと記事が読めない。「日銀短観」が分からないと何を言ってるのか理解できない。
あるいはロシアと日本の領土交渉がどの論点で動いているのか「あらまし」だけでも分かってないといけないという感じです。
私が当時読むべきだったのは「英語化される前」の日本語の新聞だったわけです。
しくじり③『英語の学び方』を読み間違える!
『英語の学び方』は超正統派な英語学習法を伝授していて、10年前に地元の図書館にあると聞き、借りて読んだらやはり良くできていて、
ふーん。あの時ここを読み落としていたわけね!と納得した次第。
それは
『この学習法で分からない単語が余りにも多かったら、まだレベル足りないから学校で教えるレベルをしっかりやってチャレンジしてね』
という、至極真っ当なアドバイス。
ここを読み落としたか?昔の俺!!
バカじゃん!?アホちゃうか!?と小一時間、昔の私をどつき回しました。
英字新聞そのものはいい教材
とまぁ、昔の恥をさらしましたが、
要はレベルが足らなかったということ。英語でも、日本語でもです。
英字新聞そのものは相応のレベル(英検準一級〜一級)の人なら「知識のアナを潰す」ことができるのでいいかなと思います。
ただ、それ以下の人は他にやることは山のようにありますから。
それと、語彙力がある程度ある人でも、
いきなり英字新聞でなく、解説の付いた「時事英語」の書籍、ありますから。
コレは和訳も付いてるからコレで基本固めてからステップアップした方が挫折率が少なくなるのでいいかと思います。
次回は「リスニング」についてのしくじりを書きます。コレも10年くらい回り道したので、苦難のデスロードマップでした。乞うご期待!!
昔の私みたいに、無駄な努力をしたくない方は『しくじり英語学習法』を読んで反面教師にでもしてください。バックナンバーはコチラから。
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