ここでは、2017年8月20日に放送されたテレビ番組『しくじり先生』において北村晴男弁護士が解説した「痴漢冤罪を回避する方法」をまとめました。
痴漢冤罪は、職場や人間関係、被疑者とされた人の社会的地位をも破滅に追い込みかねない大変怖いものです。
ただ、正しい知識と適切な対処で、無実を晴らすことはできます。
もう3年前に放送されたものですが、
基本は今でも充分通用すると思われるので、私自身の記憶整理のためにまとめておきます。
「痴漢冤罪」は自分で無罪を証明する必要がある
私は痴漢冤罪についてホントに怖いと思っていました。
毎日満員電車で通勤をしていますし、私は風采の上がらない中年男。気も小さいですし。
いざ逮捕!となったら気が動転してしまうかも分かりません。
だから、この動画を見たときは、とても他人事とは思えませんでした。
しかし、自分で無罪を証明するというのは決して不可能ではない、ということを知り、大変勇気付けられました。
冤罪回避の大原則は「痴漢冤罪は自分で無罪を証明する」ということです。
「DNA検査」「微物検査」
満員電車では、なんかの拍子に相手に触ったりすることもありますから、それを「痴漢」とされるリスクがあるわけです。
その際に、北村弁護士がお勧めしていたのは
両手を上げて「私はこれから何も触らない!DNA検査をやってくれ!」と訴えることだと言います。
私も驚いたのですが、最近の科学捜査はすごいもので、手についた相手の服の繊維、相手の皮膚組織の一部などを検査で見つけることができるそうです。
「DNA検査」は、相手の皮膚組織が手についているかをチェックできるとのこと。また服に触ればその繊維をチェックする「微物検査」もあります。
このDNA検査の精度は相当なもので、
・偶然相手に触れたレベル
・故意に触ったレベル
・ガッツリ触ったレベル
かを、手に残った量で判定できるとのこと。
そして大事なのは、被疑者である私たちから申し出ること、そして証拠を保全することです。
なぜかというと、被疑者側からの訴えを無視していると、警察の捜査が強引に行われた、という印象になるために、警察側も被疑者の要求をむげにはできないからです。
「監視カメラ」を調べてくれ!
番組では「食事会が終わって歩いて帰宅してたら職務質問を受けて、被疑者として取り調べを受けた」という再現ドラマもありました。
このような場合は「監視カメラをチェックしてくれ!」というのもかなり重要だそうです。
現代は随所に監視カメラがあるから、コレを調べれば、自分の無実はもちろん、真犯人の発見にもなる可能性があるからだそうです。
大事なのは先ほどと同様に、こちらから警察に申し出ることです。
痴漢に関しては検挙率がかなり低いため、捜査がかなり雑になりがち。
そして、先ほども言った強引な捜査を印象付けないために、被疑者の主張は受け入れられやすいからです。
なるべく早く記録して、弁護士に相談
そして、大事なことは「記録」しておくこと。
職務質問や取り調べを受けたときにボイスメモを残すことを条件にすること。
また、その時の記憶が鮮明なうちに自分で詳細なメモを作っておくことだそうです。
どこを通り、何があったか。
記憶が曖昧なばかりにやってもいないことを「有罪」とされないためにも、コレは大変重要なことだそうです。
こう言ったときに役立つのは、ナビタイム他の経路を表示確認できるスマホアプリ。
私も早速、ボイスメモとナビタイムをインストールしました。
また、職務質問から、警察に同行を求められたり、駅員室に連れて行かれそうになったら「弁護士に連絡してほしい」と要求すること。
北村さんは「できるだけ早く」と言っていました。
法のスペシャリストであり、私たちが適切なアドバイスも受けられるとのことです。
まとめ
以上つらつらと書いて来ましたが、いざというときに役立つ対策を時系列でまとめますと…
普段から備えること…ナビタイムなどの経路を表示できるアプリ、ボイスメモアプリをダウンロードしておく
間違えられた時…弁護士を呼んでもらう、DNA検査、微物検査、監視カメラのチェックを要求する。取り調べには応じ、録音する。
痴漢は卑劣な犯罪ですが、我々もいつ、いわれのない容疑をかけられるか分かりません。
そんなこと考えたくもありませんが、こう言った「自分の身を守る」知識は常に備えてこそ役に立つもの。
私も今日から即、実践しておこうと思います。
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