外国語学習のお手本~佐藤優『獄中記』から

勉強のコツ

この記事では、佐藤優さんの『獄中記』に書かれていたドイツ語学習部分のみに注目したものです。

外国語の学習は、ハッキリ言って「はてがない」のですが、どのような目的で学ぶのかを考えると、やるべきことが見えてきます。

佐藤さんが何を目指してドイツ語を学んだのか、その方法はどんなものなのかを考えると、学習のヒントになるのでは、と思います。

新聞を読めるレベルにありながら、あえて基礎固め

偽計業務妨害罪で東京地検特捜部に逮捕され、

東京拘置所に収監された佐藤さんは

20日目にドイツ語のテキストを房内に差し入れてもらい、学習を開始しています。

本書によると、氏のドイツ語の語学力は大学時代がピークだったらしい。

以来17年間、時折新聞に目を通す程度だったそうです。

しかし新聞を読むということは、並みの人間の英語力をはるかにしのぐドイツ語力。

そして佐藤さんの学習項目は簡潔。

文法と語彙、この2つ。

テキストはどうやら大学の第2外国語で使うようなものらしい。

これを何回も繰り返して文法の基礎を固めつつ、独和辞典を通読し、神学・哲学用語を抜き出してノートに書き写し専門用語集のようなものを作っている。

これは出所後に原語で哲学書や神学の専門書に取り組むための準備であるようです。

見習うポイント①基礎を徹底的に固め、必要となる語彙を集中補強する

様々なテキストをやり散らかさず、一つのテキストを漆塗りのように何回もしつこく繰り返している様子も垣間見えます。

また、筆写の量が膨大で、ボールペンは一週間で芯が切れたと書かれています。

そして、学習開始から33日目でドイツ語の文法教科書を仕上げている。

この学習で取られたメモの量は膨大で、この段階でA4やB5の用紙で249枚

見習うポイント②文法を短期間で集中して仕上げる。

見習うポイント③筆写で記憶を補強する。

『独文解釈の秘訣』に取り組む

その後は『独文解釈の秘訣』という、読解の参考書を全2冊を差し入れてもらっています。

この本を仕上げれば、大学院入試も心配ないレベルだそうです。

英語だと『英文標準問題精講』レベルですね。これは院に進んだ友人の受け売りですが…

『獄中記』ではごく短く、さりげなく書かれていますが、

ほぼ一日、語学に振り向けた日もあるし、語学をやっていると時間を忘れるという記述もあります。

見習うポイント④徹底的に短時間で量をこなす

獄中は取り調べの時間以外はかなり自由に使えるらしく、ドイツ語だけでなく、他の言葉のブラッシュアップに取り組んでいますね。

そして、学習開始から89日目。

あと3ヶ月で専門書を読みこなせるようになるだろう、

と見通しを述べています。彼にとって復習事項が多いのだろうと想像できますが、驚くべき進捗と言わざるを得ません。

語学の肝は「語彙と文法」

ちなみにこういった学習について最も氏が影響を受けたのはセルゲイ・アルチューノフ教授だといいます。

アルチューノフ教授は高度のレベルにある(論文や講演をこなせるレベル)言葉は露・英・日・独・仏・グルジア・アルメニア語。

単に読むだけなら40ヶ国語をこなせる語学の天才。

彼も語学で覚えなければいけないのは『文法と語彙』だと断言していたそうだ。

また、必要に迫られてから、集中的に行なう方法を取り、結果半年ほどで実用レベルの語学力を養ったといいます。

また、佐藤氏の語学学習の推薦書に千野栄一の『外国語上達法』があります。

私もこの本を読んだことがあるのですが、基本的に上記の内容と一致しています。

この学習法を実践するなら、この本を参照するのがいいかもしれません。

参考図書

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