なんか面白い本ないかな〜と、先日
ブックオフで買ったのが、現在も各方面で幅広い活躍をしている堀江貴文さんが
ライブドア事件で有罪になり
刑務所に入る直前に書いた「お金はいつも正しい」(双葉文庫)です。
この本、前コンビニでひと回り大きなサイズで売られていたんですが
昔の本を大きくして、倍くらいの値段をつけて売ってまして…
「なんかなぁ」とその時は通り過ぎていました。
ただ、今回改めて読むとタイトルの「いつも正しい」の意味が読む前持っていたイメージと全然違うんで
大変驚きましたね。
マンガと本文の二本立てで、お金の問題を提起
この本は章の頭にその章ごとのトピックに絡むマンガがあって、
そこからホリエモンのコラムにつながってきます。
章はお金にまつわる11の章になっていて
「給料」「借金」「ギャンブル」「世代間格差」とかのテーマが色々あります。
この本の本質としては「お金は信用から生み出される道具である」この一点。
ただ、人間にはなんとなく思い込んでいることが多くて、
例えば、本来やりたい事やチャンスがあるのに、そちらへの投資をせず「将来不安だから」と貯蓄したりする。
ホリエモンはこの原因を「お金をみんな良く分かっていないからではないか?」と考えていて
割と見落としがちな、ホントのところを指摘していくという本ですね。
ホリエモンの「結婚とお金」はかなり共感した
私は「結婚とお金」の章は特に面白かったですね。
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「お金はいつも正しい」より
本音はみんな目的があるはず。結婚という選択をするならその目的をはっきりさせないと
私が今年に入ってからお見合いをさせてもらったんですよ。
お相手の方が「年齢も近いし、まぁ良いかな?」と思ってましたが
どうも、この人といると「毎日疲れるな」と感じてお別れしました。
最初は気にならなかったけど
どんどん意固地な部分ばかりが目立ってきたので。
まぁ、多分結婚する「だけ」なら
そう言った部分に目をつぶっていれば出来たと思いますが、
それじゃ、結婚という手段が単に目的化しただけで
私としては全く楽しくなかったので。
お金が役に立たない時でも、お金を生み出した信用は役に立つ
あと、この本が出たあたりではまだ
ホリエモンが刑務所にいたころのようで、刑務所の中の話も出てくる。
ご存知のとおり刑務所では、シャバよりお金を使う機会はない。
自分が刑務所に入る前に預けた領置金、あとは作業で得られた作業報奨金だけで
そのお金にしたって、本を買うくらいなのです。
普通なら指折り数えてシャバに戻ることを楽しみにするんでしょうが
彼は塀の中で、お金に大した価値が見出せない環境が起こると、より「信用の重要性」が実感できた、と言います。
それはお金がその価値を失った状況です。
敗戦後しばらく戦中からの配給制度が続いていましたが、遅配や欠配がたびたび起き、人々は食糧を手に入れるために闇市や農村に買い出しに向かわざるを得ませんでした。でも、農家にとっても米や農作物は貴重ですから、売り惜しみをします。
お金を持っていても、物が買えないわけです。こうした需給バランスが崩れた状態では、お金はあまり意味をもちません。「お金≫信用」の変換効率の低さは、こうした特殊な状況で際立ちます。
こんなときに備えて、「信用」に普段から投資しておくことが大切です。
お金に頼らず、むしろそれを生んでくれる信用があれば、いざあなたが困ったときに誰かが助けてくれます。
いま、刑務所で過ごしているボクですが、多くの友人・知人が手紙を送ってくれたり、面会に来てくれたりします。
こればかりは、お金で買えないものです。
隔離された空間に閉じ込められているからこそ、ボクはいまあらためて信用の大切さを実感しています。
先の見えない混迷の時代。
無意味な貯金や生命保険にお金を費やすなら、家族や友人との関係を深めるほうがよっぽど意味があります。
あなたも「信用」への投資を忘れずに続けてください。
信用からお金が生み出されるが
同時に信用はお金があてにならない時でも確実にその人を助ける。
その発想がやっぱり非凡だよなと思います。
なぜ、この本のタイトルは「お金はいつも正しい」なのか?
全体をざーっと読んでみて
昔感じてた「拝金」なイメージとは真逆だなと。
むしろ、経営者として大金を動かしたり
逆にお金が必要ない「塀の中」のおつとめを経て
お金の限界がよく見えたんだろうなと思いますね。
ホリエモンの言うとおり、お金は信用が作り出した「副産物」に過ぎない。
お金そのものは何もしてない。自らアピールしたりすることもない。
なのに、人間の方が本質以上に大きくみたり、恐れたりしているというところで
人間の見方は様々に変化するものの、お金そのものは変化することなく
信用の物差しとしてあり続ける。
そういう意味なんだろうなと思います。
読んでて、普段何気なく受け流している思考の癖を見直すキッカケになるだろうと思います。
この本はオススメですね。
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