1日30分で文章力アップ!「一面コラム書き写し」のすすめ

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今回は文章力を上げるトレーニングについて書いていきます。

私のように文章で飯を食っている人間だけでなく、SNSやブログなど、様々な場面で書く力が必要になっている世の中です。

ただ、何を書けばいいのか、どう書けばいいのかなど文章力に悩みを抱えている人も多いと思います。

そこで、日本中どこでも入手可能で、誰でも根気さえあればできる文章力アップトレーニングをご紹介します。

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「書けない」には3つの原因がある

まず、書けないということについて考えてみましょう。

物事を日記のように、時系列順で

箇条書きで書いていくこと自体はおそらくだれでも出来るはずです。

だけど、誤解されずに意見を伝える、まとまった文章を書くとなると必要なものが3つあります。

1.明解なメッセージ。この文章で何を伝えたいか、という核となる部分です。

2.的確な語彙力。これは皆さんが等しく感じることだと思います。

3.構成力。文章はいかに読み手をこちらに引き込むか、核の部分となるメッセージをいかにラストで落とすか、組み立てで伝わり方が変わってきます。

そして、私の見たところ文章が苦手という人はこの3つのどれか、あるいは複数が苦手という人が多いんです。

上達の秘訣、それは「上手い人を真似る」こと。

こういった3つの力を付けるにはどうしたらいいか?

どんなことでもそうですが、最初にやるべきは「上手い人を真似ること」です。

例えば、数々の大作をものにした黒澤明監督にしても、

古今東西の文学、哲学に親しみ

キャラクターを見事にいい当てている表現があるとそれをノートに取り、キャラづくりに生かしていた、といいます。

「僕(黒澤)は昔からノートをとる習慣でね。例えば小説を読んでも、ある人物の本質をピタリと表現しているセリフとか描写がよくあるでしょう。そういうものを書きためて置くんです。脚本を書く前にそれを拡げて参考にする。そしてまた新しくその脚本のためのノートを作ることにしているのです」(『黒澤明と「七人の侍」』より)

また、作家の基本的なトレーニングとして「志賀直哉の文章を書き写す」というものがあります。

小説の神様と呼ばれた志賀直哉の文章を書き写すことで、その筆使いを感じ、センスを養うというものです。

このように、上手な人のまねをして文章を書き写すという行為は、自分で書くセンスを磨くのにきわめて有効な方法であるわけです。

入門編で超おススメなのは「新聞の一面コラム」

では、フツーの人が文章センスを磨くのに便利なのはなんでしょうか?って話です。

私は、体験上「新聞の一面コラム」を勧めています。

読売新聞2020年3月31日のコラム『編集手帳』。前々日に亡くなった志村けんさんを「底抜けにやさしい人」とまとめています

理由は…

①毎日内容が変わるから飽きない

②文章が400~700語くらいで手軽

③豆知識の使い方や構成が巧みで、フツーに読んで面白い

以上の3つです。

各紙ともこの一面コラムは存在し、それぞれがここに文章の巧みな記者を配置しているのもポイントです。

この文章を書き写すのは個人差があるでしょうが、おおむね3、40分を見ておけばできるでしょう。ちなみに小5の時の私は語彙力も読解力も背景知識も乏しい状態で1時間くらい。

ですから、大人の方ならずっと少ない時間で出来るはずです。

ただし、この勉強法は毎日続けることがホント大事です。

一週間貯めてドカンとやるより、毎日30分をコツコツやる。

一年経つと、明らかに文章の質が変わってきます。

ちなみに私のお勧めは読売新聞の『編集手帳』です。

理由は、「他紙と比べてダントツで短い」から(笑)

200語、原稿用紙の半分くらい短い。だけど、短いということはそれだけ文章を磨きぬかなければテーマが伝わらないので、その分密度は大きい、と言えるかもしれません。

専用のノートも発売されていますが、とりあえず大学ノートで十分です。

実家に残ってた『編集手帳』書き写しノート

あと、要約はしたければやってもいいけど最初は書き写すだけでOKです。

このコラムでは段落を区切る際に▼や◆といった記号で代用していますが、

ノートに写すときは段落を変えて書き写してください。

まとめ

①文章力を付けるなら上手い人の文章を書き写す。

②おすすめは新聞のコラム欄。短くて密度が濃くて、バツグンに面白い。

③毎日30分を1年続ければ、文章の質が変わる。

今は不要不急の外出は控えなきゃいけないご時世です。1日30分のトレーニングを試してみてはいかがでしょうか?

 

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