昨日は「大岡越前のお年寄りの交通安全」にカルチャーショックを受けたばっかりなんですが
この投稿をしたら、水戸黄門版もあるんだぞ!とご指摘をいただき、
検索したらホントにあったんでご報告いたします。
制作は1996年、この黄門さまは「泣き虫の黄門さま」として、
3代目水戸光圀を演じた、佐野浅夫さんです。
演技とオフで切り替える
この作品では、水戸黄門の劇中と、芝居が終わった後撮影所を出た黄門さまに、
助さん角さん、警察官姿の高橋元太郎さん、由美かおるさんが
飛び出しがなぜ起こるのか、高齢者がなぜ気づかないのかを解説します。
この、撮影所の外で劇中の事故を振り返りつつ
あの時は何がまずかったのか?というのをオレンジジュース飲んだりしながら振り返るんです。
まぁ、こういう時は佐野さん、伊吹五郎さん、あおい輝彦さんという「役」をやっているというのが正しい解釈でしょうね。
時代劇も、教育番組とは思えない出来
水戸黄門の時代劇パートもちゃんと、面白さをちゃんと確保して、いう事は言うという姿勢を貫いているのが面白い。
劇の冒頭で、荷車とぶつかって老人がケガをする…この辺は昨日紹介した「大岡越前」と同じなんですが、
こんどはしょっぱなから、荷車から抜け荷(密貿易。もちろん非合法)の品がチラリ…で、陰謀の影が漂います。
ちなみに、抜け荷を扱っている廻船問屋の「大黒屋」は、荒っぽい運転で、巻き込み事故を起こすわ、路駐をやらかして、それが原因で歩行者と籠との衝突事故になったりと
月に3件のハイペースで「交通事故」を起こし、黒幕もおかんむり…だけど、やっぱりこういう時は
ワイなんかだと「安全運転で目立たないで抜け荷を輸送した方がいいんじゃね?」と思うのですが、
まあ、これは様式美というものです。
で、荷物とぶつかった老人、これが抜け荷を見た、と邪推した大黒屋は、なんと病気の奥さまもろとも口封じを企みます。
当然ご老公一行も現場に急行、するのですが…
通りを荷車が通り、あやうくひかれそうになる黄門さま。
みんなで、右を見て、左を見て…と左右確認をおこなってから、通りを横断します。
こういう小技が、面白いですよね。
で、いつものように懲らしめてやりなさい、となって、殺陣もあります。しばらく暴れてから、もういいでしょうで、
とりあえず、水戸黄門で期待されるシーンでないのは「由美かおるさんの入浴シーン」くらいなもんで
「水戸黄門」で期待されるシーンを織り込みつつ、交通安全を説いている。
それでいてエンタメとして楽しめるのは、やっぱりお見事!のひと言です。
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