江戸時代の通訳の英語勉強法

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勉強のコツ
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以前ラジオを聞いていると、ウンザリするくらいに流れて来たスピードラーニングのCM

日本語は達者だが、英語を一っ言も喋らない人が聞き流すだけで英語を学べるとPRする。

さすがに突っ込みが多かったのか、一言二言英語を話して見せる。

しまいには簡単な口慣らし用CD、簡単なリスニングCDまで登場し

「聞き流せば英語耳を作る近道になる」という金看板までこそっと外す始末でした

広告を大量出稿しても

お客さんはそう簡単に騙されなくなっているようです。

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ろくに教材もない時代には、どう英語を学んだか?

そういえば、以前読んだ齊藤兆史の『英語達人列伝』によれば、

現在の英文法は明治・大正時代に斎藤秀三郎さんによって確立したということでした。

つまり、私が学んだ文法体系は江戸時代には確立してなかったことになります。

文法がないのに英語を学習するというのは、驚くべきことです。

私自身、拙いながら英語を学び続けて「語彙」と「文法」こそが語学の二本柱だと思っています。

しかし、開国の時に英語の通訳は必要。それが必要となった時にどう対処したか…

そのヒントになる内容が、これも齊藤兆史『英語達人塾』にありました。

江戸時代の通訳は通辞と呼ばれ、代々世襲でした。彼らが主に話したのはオランダ語。

しかし開国を期に英語を学ぶ必要に迫られました。

そこで蘭英の辞典をもとに学習の手引き書をなんと半年で完成させたといいます。しかも通辞の中には相手側から驚かれるほどの語学力を持つものも現われました。

同じヨーロッパ語である英語とオランダ語はかなり似ているので、習得は容易だったのかもしれません。

しかし、いずれにしても「国と国との交渉事で通訳をする」レベルはスゴイ。

果たして彼らはどんな方法を使ったか…

これが驚くなかれ『素読』でした。

素読という言葉は今ではそんなに一般的ではないですが、時代劇の寺子屋のシーンを思い出していただきたいと思います。

漢籍を、まず先生が

「子(し)曰(いわ)く、学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。

朋(とも)有り遠方より来(きた)る、亦た楽しからずや。人知らずして慍(うら)まず、亦た君子(くんし)ならずや」と文章を読み上げる。

そうすると、生徒が先生の節回しや発音を真似して読み上げる、というやり方。

これをオランダ語で通辞たちは行い、外交に必要な語学力を養ったといいます。

もしかしたら、当時通詞が使っていた蘭書の「英蘭辞典」や文法書を使ったかもしれないけど、それでもすごい。

でも「素読を繰り返す」という単純な方法で果たしてそこまで高度な語学力を得ることができるのでしょうか?

他に繰り返して音読するメソッドを勧める人物を紹介する事で更に考察を重ねたいと思います。

現代の英語達人、國弘正雄さんの『只管朗読』

実は繰り返して音読をする事を勧める人物は現在でも多いんです。

そんな人たちの中でもっとも大物は、同時通訳の神様といわれた故・國弘正雄氏です。

氏は自著の中で、中学校時代に教科書を繰り返して音読することが英語学習で大事であると恩師に言われ、教科書を500回ないし、1000回音読したといいます。

彼はこのことを『只管朗読』と名付け、英語の話し方で詳しく紹介しています。

やはり、繰り返して音読することは語学力の向上につながるようです。

ただし、同時に國弘先生が語っていたのは、先生は確かに中学校の教科書を徹底的に音読したが、後に文法書も同じように只管朗読の対象として使っていたそうです。

私自身、文法書を読んだことはあるが、例文を読み上げることまではしていませんでした。

英語に対する真摯な姿勢、徹底的に音読を繰り返すことで、正確無比と言われる同時通訳の基礎は出来上がったということは間違いなさそうです。

最後に

現代はお金を出すと本当に様々な教材、学習法が手に入ります。

私も懲りずに色々と手を出しましたが、最終的に行き着いたのが『只管朗読』で、教材を徐々にレベルアップしながら続けています。

特に力が付いたと感じたのは、中学校レベルの英文を一年間、500回ほど音読した時です。

この時、しみじみと「努力はカネでは買えない」と痛感しました。

決して楽ではありませんが、効果は折り紙付きです。

やる気のある人はぜひ、チャレンジしてみてください。

参考図書

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