この記事は英単語帳『DUO3.0』を挫折せずに使うコツを書いていきます。
この単語集、長年売れ続けてきただけあり、英検2級~準1級、TOEIC600~750とポテンシャルはかなりのものがありますが、
使い方を間違えると手ごたえを感じる前に挫折する人が多い単語集です。
私自身、前のDUO2.0は使い切れずに死蔵しましたし、その後もブックオフで、新品同様のDUOを何冊見たことか。
しかも古本を見ると、はっきりとした特徴があって、
セクション1はギッシリ書き込みあって、セクション2からはキレイですね。
きっと、この本を隅から隅まで丸暗記しようとして、全然覚えられずに投げ出したんだろうなと思います。
そんなこと、はじめっから無理なんです。著者も書いているけど
「例文を核にして基本語をマスターし、派生語や類似語、反意語などをつける」のが順序です。
だから、例文だけでなく、すべての言葉を一からゴリゴリと覚えようとすると、セクション1で挫折するのは当たり前なんです。
「どうせやるなら挫折しないやり方を」と考え、私自身の体験から分かった方法をまとめてみました。
この本が続くかは、最初の1周を出来るだけ早くやり切れるかで決まる
この本を手にしたらとにかく、英文のみにマトを絞って最初の1周をやりきること。
覚えたかどうかではなく、560番目、つまり一番最後の文…
“Let’s call it a day,Bob.I’m starved.” “Yep.I’ll buy you a dinner.”
ここまでたどり着くのが第一歩だと思います。
そうすると、「ああ、ここまでやればいいのね」って感覚が分かりますから。
この感覚がないと、ゴールのないマラソンを走らされている気分になり、確実に挫折します。
リスニングCDを聞きながらざっと見るだけでもいいですから、
一周目はとにかく最後のページまでたどり着くことが大事だと思います。
周回すると「絶対」加速がつく!
その後は、例文を忘れないように例文を音読して、周回を重ねることがすごく大事です。
音読をした箇所は少しずつ聞き取れるようになるので、
まだやってない部分との聞き取りやすさの違いを感じてもらいながら続けていくのが、挫折を防ぐコツかなと思います。
とにかく、「必ず聞き取れるようになる」と信じて続けてください。
音読の一周目が終わると、復習用CDが格段に聴きやすくなりますよ。そして周回を重ねるごとに加速がドンドン付いて来ます。
1日1セクションをこなすのがしんどかったのが、3セクション、5セクションできるようになり、最近は9セクションを難なくこなせるようになっています。
このペースなら5日もあれば一周回せます。CDもラクラクキャッチ出来るようになりました。
DUOが難しいと感じたら、迷わず中学校レベルを固めよう!
ところで、DUOはAmazonでの評価が高いですし、やりこめばやりこむほどそのすごさが分かる1冊なのですが、もしかしたら「メチャクチャ難しい」という人もいるかもしれません。
…ソレもしかしたら、基本的な単語を知らないからかもしれません。
この本の前書きで『語彙レベル』という項目がありますが、そこにさりげなくこんなことが書いてあります。(強調したい部分を太字にしてあります)。
DUOの見出し語2569語とその派生語・関連語の2214語を合わせると4783語。これに本書で掲載されていない中学基本語(I/my/do/goなど)の1000~1500語…
先に言っておきますけど、中学レベルはめちゃめちゃ使用頻度が高い上に重要なんです。10年近く英語から離れている人や基礎に不安がある人は、DUOより下のレベルの単語集をまずやっておいた方がいいかもしれません。
ちなみに一言で「中学校レベル」と言っても時代によっても語数が上下します。
2016年~2020年までは1200語を勉強しましたが、2021年からは1600~1800語にボリュームが増えました。
逆にそれ以前はどうだったかというと、900語(ゆとり教育のころ)という時代もありました。今の現役中学生の2分の1です。
僕(昭和53年生まれ、平成3年に中学校入学)の時代は1000語でした。だからDUOを初めて手に取った時「高校レベルも結構抜けてるな?」と気がつきました。
どんな時代でもそうですが、DUOは明らかに中学レベルを超えた単語が収録されています。
ましてや長年英語をやらなかった人は英単語を忘れているはずです。
英語は知識を積み上げていく教科なので、数学や物理みたいに「いったん飛ばして先に進み、後になって戻ったらなんとなく分かる」ということがないからです。
難しい単語を覚えても、中学校レベルの英単語を補う、ということはあまりありません。
ここに穴がある方は、先に潰しておかないと、基本単語不足で足元をすくわれる可能性があります。
下手に難しい英単語を覚えるより、中学生レベルの「超使い勝手のいい」基本単語の穴を潰した方がパフォーマンスが高いです。
とはいえ、そんなに時間はかからないのが基本単語のいいところ。3か月くらいかけてやり直しちゃえばいい上に、結構役に立つ。
TOEICのハイスコアを持っている人も、700超えたあたりで中学校の教科書を復習する人、結構いるんです。
「いまさら何が楽しくて中学校レベルから」って人は損ですよ。決して恥ずかしいことじゃないんです。
高層ビルを建てるときには、場合によっちゃ地盤に杭を打ち込むくらい、深く基礎固めするじゃないですか?
DUOが難しすぎるときは、ためらわずいったん中断して中学校レベルの英語を固めたほうが結果として近道になりますよ。
この先、DUOをやってみたいんだったら、同様のコンセプトで「短文を通して単語・熟語を覚える」単語集がおススメです。
おすすめなのが『例文で覚える中学英単語・熟語1800』。
コンセプトや構成も似ているので、不安のある人はこちらから始めるといいかもしれません。
書いてないけど、例文の文法事項はキチンと調べる
DUOって単語帳、熟語帳のイメージがあると思うのですが、中で使われている文法事項を抑えておくのもすごく大事です。
とくに、例文でよく使われるのは分詞構文。高校時代に散々手こずった方もおられるはず。
そして、困ったことにDUO本体では、あまり文法面は解説しません。
そこで、ブログ主は学習者のお役に立てればということで、「分かりにくいDUOの英文をSectionごとに解説する」という記事をまとめています。
文法的な側面から補強すると、英文がグッと理解しやすく、覚えやすくなりますので、例文を覚えられないとお悩みの方は
「DUO3.0の読みにくい英文を解説してみる」もぜひ、ご参照下さい。
例文以外は、別の単語帳に乗り換えた方が早い
私は、見出し語がある程度仕上がった時、それ以外の収録語を覚えやすい手はないのかなと考えてました。
そこで以前から持っていた『英単語ピーナツ』の銀メダルコースをやりながら、DUOの項目と照らし合わせたところ、結構覚えやすかったので、オススメしています。
つまり、おいしいところだけ頂いて、次の単語集に乗り換えちゃう。
結果、コレが一番早かったです。
DUO3.0を手に取る際の鉄則まとめ
①難しいと感じたら、中学校レベルに戻ってから再チャレンジしてみましょう。結局そっちが近道という人の方が多いです。
②例文に集中する。最初は類義語、対義語は無視して下さい。例文の核が出来上がってからの方が類義語も覚えやすいので。
③初めから丸暗記を目指さない。「全部英文を覚えよう」としても負担が重すぎて挫折します。やってればそのうち覚えるという気持ちで繰り返すのが大事です。
④ケチらないで復習用CDを併用しましょう。間違った発音で覚えると直すのが大変です。
⑤復習用CDを併用しながら、「音読前」→「音読後」でのCDの聴きやすさの変化をモチベーションにして、例文音読をひたすら周回してください。
⑥たまには、例文の文法面にも目を向けてみましょう。当ブログの「例文解説」も参考にしてみて下さい
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が面白かったらTwitterリツイートやシェアボタンでの応援よろしくお願いいたします。
コメント