『ある通商国家の興亡』を読んで考えたこと

読書メモ

先日、YouTubeを再生してたらたまたま見つけた動画を見ました。

それは歴史的な会戦を分析するもので、

兵力配置から始まり、会戦の推移や戦略などを詳細かつマニアックに解説するもので

明日早いのに夜遅くまで見入ってしまいました。

ハンニバル無双にシビれ、カルタゴ史を読み直す

特にスゲ~、と思ったのが第二次ポエニ戦争で大国古代ローマをとことん苦しめた

カルタゴの名将、ハンニバル!

まさに戦の天才、神様も過言ではなく、

今のイベリア半島からアルプス山脈を越えて

イタリア半島に殴りこみ

立て続けにローマの大軍を撃破!

久しぶりに戦史の動画を見たけどあんなに興奮したのは久しぶりでした。

結局、さしものハンニバルも孤立無縁の中で討ち取られてしまい、

カルタゴは負けるんですが、

超久しぶりにカルタゴ史を読んでみたくて、しばらく積読してたこの本を手に取った訳です。

この本、読むのは初めてでなく、最初に読んだのは大学時代。

とにかく世界史スキーだった私が貪るように読みまくっていた本の一冊。

それが20年ぶりにブックオフの100円本コーナーにあって「コレは?」と買っておいたのです。

久しぶりに読んで、感慨深いのが本の内容…ももちろんなのですが、

この20年間で変化した「日本の立場」でした。

1989年初版~あの頃、日本はイケイケだった

この本が出版されたのは、1989年。

当時は日本はバブルで浮かれまくっていた時代。日本人は海外で「エコノミック・アニマル」と言われてました。

経済は絶好調!

当時を知る人から話を聞くと

「12月は毎日忘年会巡りでずーっと飲んでた」

「ボーナスが一年目から100万円超え」

「朝新宿の歓楽街に行くと、1万円札拾い放題」という…

タクシー拾うのに万券振って止めるとか、今の世の中じゃ嘘のような話(写真はイメージです)

大学生は4年間バイトだ、サークルだ、ナンパだと

ひたすら遊びまくり、就職は一発内定という…

今の若い子が聞いたら

「浦山けしからん!」と

発狂しそうなエピソードがてんこ盛りであります。

しかもこのバブルの勢いで、地価はうなぎ上りに上昇し、果ては「山手線の中の地価を合わせると、アメリカ全土を買える」みたいな

とーんでもない話まで出る始末。

テレビではCMで「24時間戦えますか?」

という歌詞の歌が流れ、とにかくイケイケな雰囲気で満ち満ちていた頃に

古代の「エコノミックアニマル」として勃興し、やがて古代ギリシア都市国家や

のちに大帝国となる共和制ローマとぶつかり

滅ぼされるカルタゴの流れとを対比させています。

その後…バブル崩壊から「平成枯れすすき」となり、隣国中国が代わって覇権をアメリカに挑むことになる、

そんな時代に身を置く私からすると

隔世の感をたっぷり感じます。

未来を考えるのに有意義な本

しかし、この本を読んでいると、

逆にその凋落ぶりは長い目で見たら日本にとっては災い転じて…になるかも、とも感じます。

現在の中国は、バブルの時のイケイケ日本とは別の意味で「イケイケ」ですし、

加えて、全方位に喧嘩を売りまくり

国内では民族浄化が現在進行形で進むというとんでもないベヒーモスに成長しつつある。

一方の日本といえば、長い苦難の時代を経て、また腐っても世界第3位の経済力は維持しつつ、

世界最強の国との同盟関係は着実に固まりました。

ケンカは「最強と組む」のが鉄則だそうですが、皮肉にも、中国という怪物の存在が意外に日本にとっては日米を接近させたとも読むことができます。

むしろ、異質の価値観で我が物顔で振る舞う

中国の方がよほどカルタゴに近いのでは?

と考えてしまう、今日この頃です。

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