ファンも大満足!『ドリフターズとその時代』を読む

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文化放送の『武田鉄矢今朝の三枚おろし』で紹介されていた

笹山啓輔さん『ドリフターズとその時代』が面白そうだったので

早速購入して読みました。

私は1978年生まれで、

物心ついたのが

フジテレビ『おれたちひょうきん族』との壮絶な視聴率競争をしていた頃です。

私の歳なら当然、日の出の勢いの

ひょうきん族に行きがちなんですが

私はなぜか、ドリフターズの『八時だョ全員集合』が好きで

その後も、『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を見続ける、という

自称ドリフ世代なんです。

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いかりや、志村を軸にしたドリフメンバーの群像劇がいい

で、この本では

『全員集合』で、メンバーを引っ張った

リーダーのいかりや長介さん

『全員集合後』では志村けんさんを大きな軸にして

そこに他のドリフメンバーの話もしっかり織り込んだ

群像劇として書かれています。

進駐軍のためのバンドから、人材が育ち

そこから、テレビへと進出するドリフターズの話が

まさに黎明期の試行錯誤でなかなか興味深いです。

また、後年ドリフのお笑いのエース

加藤茶さんが、実はメチャクチャ内気で

下を向いてドラム叩いてたという話も意外すぎてビックリしましたね。

それが、志願して

「カトちゃんです」という一言ネタになり

ヒゲつけろとつけ髭して

そのヒゲのノリが弱いからすぐ取れる

取れないように、中指と人差し指でヒゲを抑えて

擬音も付けよう、と「ぺ!」と言ってみた。

という経緯だったのか!?とか

とにかく、世間で言われてるドリフターズの「噂」なんかを検証してるのが

読んでて面白いです。

目から鱗!『全員集合』前半コントは舞台劇という見方

この本では、ドリフについておそらく初めてだろう

芸能史での位置づけでの評価も行っています。

私は芸能にはあまり明るくないので

書いてあることを批判的に読むほどの知識は持ち合わせていませんが

驚いたのは

『八時だョ!全員集合」のあのコントを

舞台劇である、と指摘しているところなんですよね。

私はいつもテレビで見てたから

そんな気持ち全然ないけど

作り込まれ、稽古を繰り返したものを

客前で披露するというのは

確かに舞台劇ですよね。

だからドリフメンバーは同じ舞台劇である歌舞伎なんかにも足を運び

アメリカのディズニーランド(当時TDLはオープンしてなかった)などの演出も

取り入れていたそうです。

著者の笹山さんは「全国の視聴者からこれほど見られた舞台劇は『全員集合』」と書いていますが

ホントこの指摘には目から鱗でした。

ドリフターズが歴史になった、という感慨

前だって、仲本工事さんが事故で急逝されて

荒井注、いかりや長介、志村けん…と亡くなったメンバーの方が

生きてるメンバーの数を追い越すことになってしまいました。

仕方ない部分もあるのだけれど

やっぱり、生きているうちに色んな話を聞いておいて

我々を楽しませたドリフターズというグループを後世に残すってのは

すご〜く大事なんじゃないかと

最近思います。

私の笑ったドリフターズも、いよいよ歴史として語られるようになってきたんだなと

感慨深いものを感じました。

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