ふと思い出し、武田鉄矢『母に捧げるバラード』を再読したら…

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ふと見つけた、若き日の武田鉄矢さんの写真を見てたら、色々と思い出してTwitterに投稿してしまった。

写真を見て、一瞬、店の前で座っているのが武田さんだと思い込み、

しかし、店の奥の3人が海援隊で、一人が武田さんの顔でもある

よくよく見れば女性の格好をしていて…あれ、これお母さんか!?と

ようやっと気がついた次第。

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そういえば…で、また読みたくなる

そういえば、武田鉄矢さんのお母さん、イクさんはその昔読んだ本で顔を見ていたんで

あれ、ちょっと違うなぁと。

学生時代に読んだ『母に捧げるバラード』

確かに親子で似ているんだけど、昔はほとんどコピーじゃないか??

そういえば、『母に捧げるバラード』って海援隊の最初のヒット曲と同名だけど

あの本も面白かったよなぁと。どんな内容だったっけ…

そんな風に連想をしてたら、記憶の引き出しから知識がズルズル出てくる。

そんな作業をしてたらなんか、昔親しんだ「母に捧げるバラード」をもう一度読みたくなりました。

かといって、この本は当時も「古本屋」で買ったくらいなので、当然絶版になっています。

でも、こういう風に「読みたい」という気持ちが起こると

とりあえずBOOK・OFFを覗いてみたくなる。

で、昨日の夕方、大宮店を覗いてみたら…110円のコーナーに一冊あったわけです。

「こりゃ、もうこの本に呼ばれている」と思い、すぐ買っちゃいました。

おれ、武田鉄矢より年上だ!?

最後の裏書きを読んでいたら、この本は1990年に新刊で出されたのが最初だそうで

1949(昭和24)年生まれの武田さん、出版当時41歳。

私、現在45歳ということで…テツヤの歳を超えてるじゃん!!

昔は、おじさんの昔話を聞く感覚でケラケラ笑って読んでいたと記憶してますが

武田さんの幼少期、母親の「イクしゃん」の回想、青春、デビューと

みーんな私の方が年上になるという…語り部が自分より年下という状態になってました。

「てっちゃん、かわいい!」と思ってしまった

40過ぎてくると、10代、20代のようなほとばしるような生命力もピークアウトして、

なんとなくいい加減(いい言い方をすれば「理解力」「包容力」)が付いてくると思うんです。

で、その頃に10代、20代のことを書くと、なんというか「照れくさい」「ほろ苦い」というものがあったりする訳です。

リアル10代、20代にはテレ隠しのニュアンスだけを嗅ぎ取り、

「武田さん、ばっかで~」と笑ったりだとか「そうなんだねぇ…」と自分の近未来もこうなるのかなぁとか感じたりしてたわけで、

楽しい本というイメージだけが残っていたんですが

今読むと「昔の自分を笑いつつ、めっちゃくちゃに愛着を感じる姿」もあるんだなぁと。

で、この本を書いてる武田鉄矢さんより4つ年上になっちゃってる私は、というと

自分より年下の武田さんが書く、「昔の」武田さんが七転八倒、七転び八起きする姿に

「おー!てっちゃん、いい青春送ってんな」

「頑張ってりゃ、いい日もあるよな。大変だけど」

年上の眼差しで笑って聞いている態になり

リアルな世界では絶対に起こりえない「逆転現象」が発生します。

みんな一生懸命ドジって、ベソかいて…今は偉そうに説教をたれてるんだねぇ…とか、ちょっと思っちゃったりして。

この「年上の人の若いころの本」を年上の立場から読むという視点、

結構ハマっちゃう面白さなんでぜひ一回試してみてください。

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